隠されたファミリーマートの収益源
- 高下 豊光
- 2022年1月26日
- 読了時間: 2分
全国に展開するファミリーマート
その勢いは、留まるところを知らない。

読者の皆さんは、ファミリーマートの77.1%を占めている主力品が何であるか知っていますか。
思いつく品物を上げてみて下さい。おそらく、驚かれることでしょう。
この圧倒的な売り上げとは何か。
店頭に並べられる商品ではない。77.1%を占める商品こそ「権利収入」である。
ロイヤリティという方が馴染み深いかもしれない。
同社の資料によれば、2020年3月から2021年2月末までの営業総収入は3,844億円である。
これは、サラリーマン約7万人の平均年収入を足し合わせた額と同じである。
どれだけ巨大な数字か想像がつくだろう。
では、この権利収入とは、いったい何に対するものだろうか。
その答えは「フランチャイズ制度」である。
ファミリーマートは、全国に16,646店舗が営業している。そのうち94%がフランチャイズ加盟店である。
そして、加盟店が上納するロイヤリティが、またすごいのだ。
各店舗のオーナーが差し出すロイヤリティは、それぞれ50%に上る。儲けの半分は本部に回る。
てめえのショップなのに勝手な商売は出来ない。店長会議に出席させられ、こってり絞られる。
でもファミリーマートという看板がゆえに繁盛するのだ。これが個人の高橋商店ではお客がやってこない。
加盟するだけで、150万円もお金が必要だ。加えて50%の上納金(ロイヤリティ)、まったく厳しい。
それでも希望者が減ることはない。多くは脱サラしたいサラリーマンである。
やれやれ、どこへ行く日本。
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