関東大震災を予知？文豪「芥川龍之介」

「芥川龍之介」の名前は、作品には疎くても知っているだろう。

太宰治の方が人気があると私も考えている。

文豪には共通点があった。二人とも自殺しているのだ。

特に「芥川龍之介」は、「ただぼんやりした不安」のために死を選んでしまった。

恋人も愛人も影すら見えない。

そんな理由で死ぬなら、

日本人の大半は自殺しなければいけないのではあるまいか。

彼には、特別な感覚が備わっていたらしい。第六感というべきかもしれないが、天候異変を

肌で感じ取れていたそうだ。

恐るべきにことに、「関東大震災」を予知していたのである。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これは、関東大震災直後の写真だ。

「芥川龍之介」は、植物の異常な様子から、大震災の混乱を感じ取り、

誰ともなく、近いうちに天変地異が起きるのではないか、と言い募ったらしい。

だが、誰一人耳を傾ける人はいなかったという。

太宰治の自殺には、私のような俗人にもある程度理解できる。

彼の死は、愛人との心中だからである。

だが、「芥川龍之介」の自殺は、愛人とは無関係に発展する。芥川の場合、形而上すぎて理解ができないのだ。これは、難解な自殺と云える。

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