金日成暗殺部隊"実尾島事件"の憂鬱
- 高下 豊光
- 2021年11月25日
- 読了時間: 2分
金日成暗殺部隊がたどった末路
---韓国の黒歴史"(シルミド)実尾島事件"の憂鬱

2003年"実尾島事件"日本での公開名は「シルミド」である。
この映画は、韓国軍事政権下で最大のタブーとされた隠しておきたい"実尾島(シルミド)事件"にスポットを当てた力作だ。
1971年8月に発生した<韓国空軍特殊部隊>の軍事叛乱をテーマにしたもので、
韓国内で1200万人の観客を動員し、話題騒然となった記録的な大ヒット作品である。
韓国政府が33年間ひた隠しにしていた<実尾島(シルミド)事件>の全貌を暴いている。
金日成暗殺計画という、今までタブーとされていた事実をより忠実に、より具体的に描きだした衝撃の問題作である。
主演は『ペパーミント・キャンディー』などの演技派俳優ソル・ギョング。
この『シルミド』でもずば抜けた演技力を見せている。またアン・ソンギやホ・ジュノら大物俳優も勢ぞろいした。
北朝鮮特殊部隊によるソウル大統領府襲撃事件をきっかけに、極秘の特殊部隊が結成された。
それが“実尾島(シルミド)”に集められた31人の男たちだ。
刑務所に入れられ、住民登録を抹消された彼らは、政府から<684部隊>として『金日成暗殺計画』を任される。
そして、彼らは、3年以上にわたる過酷な訓練を耐えぬき、立派な精鋭部隊へと生まれ変わるのだ。
そんな“殺人兵器”となったメンバーが北朝鮮への潜入を目指して出発した直後、あろうことか南北の対立が緩和へ向かった。
計画の変更により、一転、機密を知る彼らは韓国政府の抹殺対象となる。
政府に裏切られたインチャン(ソル・ギョング)ら<684部隊>はシルミドを抜け出し、バスを乗っとってソウルへ向かうのだが-- 暗殺が成功していれば、その後の歴史は大きく変わっていただろう。
見逃した人には激しくおススメ。。
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