都市に生まれる限界集落の憂鬱
- 高下 豊光
- 2021年9月20日
- 読了時間: 2分
1970以後に数多く開発されたベッドタウン。いまや子供の姿はなく、寝たきり老人の"ベッドタウン"と化している。

生産人口が減り、税収が減り、満足な市民サービスもできなくなっている。これらベッドタウンを抱える郊外の都市は「限界集落」と呼ばれる。生産人口は減少し、凄惨人口は増大しているのが実態である。
現在、1人世帯が主流となっている。しかも問題は社会的な制度設計が、この高度経済成長期に作成されて続いていることだ。
西暦3300年には最後の1人になった日本人が死去する。
2019年から日本の世帯数が減少に転じている。これが2035年には世帯総数は4956世帯にまで減少する。
それにつれて平均世帯人員は、2.20人に減少する試算結果が報告されている。単独世帯増加と高齢化は急激に進行するのだ。
限界集落とは地方だけの現象ではない。むしろ東京の問題でもある。
よく引き合いに出されるのが、都営戸山ハイツである。1970年に現在の高層住宅に建て替えられている。
サラリーマンがマイホームを持つ、それが当然の時代であった。笑い顔の子供たちが走り回っている、誰もが希望を持っていた昭和があった。ところが、戸山2丁目の年齢別人口を見ると、最多人口は70歳代が最も大きい。
今見てきたような限界集落は、地方よりも都会の方がより厳しいのだ。
戸山ハイツは、毎年夏まつりが行われる。だが、集まるのは高齢者ばかりで子供の姿はないそうだ。
これでは「老人会」のお祭りである。さらに、新宿区にあるとはいえ近くにコンビニはない。ファミレスもマックもないのだ。
同様の事態は多摩ニュータウンでも起きている。
戦後の日本人は、豊かで便利な暮らしに憧れ、精一杯頑張ってきた。
その結果がこれなのだ。やれやれ、どこへ行く日本。

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