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連合赤軍は荒野をめざす

  • 執筆者の写真: 高下 豊光
    高下 豊光
  • 2021年12月24日
  • 読了時間: 2分

仲間をリンチ殺害、左翼学生の暴走

---「連合赤軍 あさま山荘への道程」の不可解


2008年/日本映画

監督:若松孝二

若松監督は本作品の構想を2005年の段階で明らかにしており、自身の集大成とも位置づけている。

作品の内容は、ベトナム反戦運動や公民権運動、ヒッピー文化やパリ5月革命など世界的な左翼全盛の時代に、

日本でも反権力的な学生運動が盛り上がっていたころが舞台である。

その学生運動の中でも最も純粋であったがゆえに、真剣に革命の実現を信じた「連合赤軍」と称するバカがいた。

彼らが何に突き動かされ、どのような葛藤を経てあさま山荘事件へと至っていったのか、そしてリンチ事件へと至ったのか。

連合赤軍側の立場から、彼らの生き様を描こうとしている。


現在の常識からは想像もできない。

本作品は低予算であり、制作費の一部はカンパでまかなわれた他、若松孝二監督が自宅を抵当にいれ、さらに宮城の自身の別荘をあさま山荘のロケセットとして使用、解体までおこなって、ラストシーンの撮影を行った。

また、リアルさと現場での緊張感を優先させる為、出演者はオーディションの段階からメイクや衣装も自前で用意させたという。

撮影は「順撮り」(ストーリーの順番)で行われたわけではなく「ロケ場所やセットに合わせて縦横無尽に撮影する方法」が取られた。

出演者達が段々疲弊し、憔悴していくリアルな姿がカメラに収められた。また、長台詞が多いので、棒読みにならないよう感情を乗せるのが難しかったそうだ。

監督は、時代背景をきちんと描いて「あの時代とは何だったのか、僕は検証したかった」と後に語っている。

同種の映画、『突入せよ! あさま山荘事件』は、左翼学生と国家権力との闘いを描いている映画だ。

それも、警官・機動隊=正義、左翼学生・連合赤軍=悪魔といった一種のプロパガンダで製作されている。

今一度、この時代を考えてみたい。

見逃した人には激しくおススメ。。

 
 
 

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