買い戻し特約付、ダイヤモンド違法販売
- 高下 豊光

- 2021年9月7日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年9月7日
株式会社ココ山岡宝飾店はかつてダイヤモンドを販売していた店舗として知られていた。
経営困難が深刻になったがゆえに、買い戻し特約付でダイヤモンド販売を行なっていた。

この商法は、5年後買い戻し商法と呼ばれていたのだが、そもそもココ山岡の買取査定なども杜撰であったことや、自己破産していながらも商法を続けたことなどから詐欺罪に該当するということで警察のメスが入った。
このため大きな詐欺事件として取り上げられていたが、その後は刑事裁判と民事裁判のそれぞれに敗訴する形で決着がついている。 また民事裁判については被害者側の要望に応じると言う形で和解が成立しており、その後は未払金債務の全部免除と信販会社から返還されたお金を全国の被害者に分等している。
ココ山岡の今の現状はどうなっているのだろうか。
経営困難であった状態が完全に破産してしまったため企業としては完全に立ち行かない状態になってしまった。
その後は再建することも不可能になり、完全に業界から姿を消している。
バブル期に一世を風靡した企業は数多くある。景気の良い時代で、資金に余裕のある会社も多く特徴的なテレビCMも多く放映されていた。 その中で、ココ山岡という企業名をご記憶の方も多いのではないだろうか。ココ山岡はその知名度が抜群に高く、知らない人はいないほどの宝石を扱う会社であった。しかし、実際に単独テレビCMを放映したことはほとんどなく、バブル期に人気の高かった視聴者参加型のクイズ番組などに商品提供を行うことで、「宝石はココ山岡」というイメージを与えることに成功していた。ある意味ではそれがCMであると言うこともできる。
多くの人気番組で、ココ山岡の商品の紹介シーンが放映されていたために、一般のテレビCMを流す必要もなく知名度のアップにつなげていたと思える。
現在でよく見られるタイアップという手法で、その原型であった。
しかしココ山岡はその知名度とイメージとは裏腹に、悪質なキャッチセールスを行うことで業績を伸ばしていたのだ。
将来的に必ず値上がりが見込めるというセールストークで、本来は数万円の価値しかない宝石を、かなりの高額でのクレジット契約を結ばせるという経営手法が明らかになったために、次第に表舞台からココ山岡の名前は姿を消していく。
現在では禁止されている、必ず値上がりして儲かるという謳い文句、値上がりするから契約して、という殺し文句。
まさしく、バブル時代を象徴する悪徳商法の一例として、おそらく「ココ山岡」の名は、末代まで残るだろう。

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