詐欺商材のデパート「ソリューションアフィリエイトセンター」の憂鬱
- 高下 豊光

- 2021年9月9日
- 読了時間: 3分
詐欺商材と思われる「メビウス」という案件だが、それを開催しているアフィリエイトセンターは、いずれも評判が悪く、中には1億6千万円もの被害額に達する集団訴訟の流れが生じているものまであるのだ。

もちろん、私は絶対に参加しない。無料オファー案件の詐欺被害はやたらと多いのが現状だ。参加を検討している方の情報源として参考にしてほしい。
これは、正岡元樹氏なる詐欺の片棒担ぎが運営しているアフィリエイトセンターだ。
この正岡氏は、業界では有名な神谷優太氏や神崎芹那氏といった案件に関わってきており、これまでにたくさんの詐欺案件を世間に流布して被害者を生み出している。
その例を列記しておく。
・広田丈二氏のビリオネアバンクオーナーズクラブ
・神崎芹那氏のマザーギフトプロジェクト
・坂本京介氏の天下統一プロジェクト
・ゴールドスタープラチナプロジェクト
などなど。
他にも多数の案件を開催しており、注目すべきはそれら案件のほぼ全てで返金騒動が起きているという点だ。この主催者は、精神疾患を抱えている、と断言したい。とんでもないゲス野郎だ。
それらの案件だが、マザーギフトプロジェクトという商材は、集団訴訟にまで発展している。被害額は1億6千万円にもなるというのだ。
ここで発生している被害状況としては、入会金が30万円、その後さらに追加費用が請求され、支払わなければプロジェクトに参加できなかった。資金委託で稼げると謳い、運用したふりをして損失が出たと説明し、わずか5%以下の返金のみしかされていないのだ。これでは、まるでポンジスキームだ。呆れてものが言えない。その他の案件に関しても、悪い評判ばかりが目立つ。
加えて、重要な特商法の記載がどこにもない。記載内容の不備ならともかく、記載自体がないとは何ともお粗末である。
というのも特商法の記載というのは、会社名や代表者名、住所や電話番号といった大切な情報の開示だ。これは金銭的な問題など、何か問題が生じた場合に問い合わせるために存在する。販売者として説明し、対応する責任があるのだ。なによりクーリングオフなどの消費者を守るために大切な情報になる。
では、詐欺商材と思われるメビウス(MOBIUS)について検証したい。 「メビウス(MOBIUS)を手に入れるだけで一切の作業をすることなく、完全自動で毎月1000万円の収益を生み出す」「あなたの資産が1年で何十倍にもなる」さらに「これさえ持っていれば、資産を何十倍、何百倍に膨らますことが可能」と強弁する。毎月、1,000万円の収益?もし本当なら会社で働く人はいなくなる。つまり、経済が回らなくなるということだ。常識で考えても、幼稚園児でもわかる話だ。このおバカな商材に騙される人がいるとは驚きである。心ならずも騙された方は、泣き寝入りだけはしないで公表してもらいたい。
怪しい無料オファーで巷によくあるTHE・誇大広告だ。過去の案件に通ずる部分が、こうした記載からも見えてくる。具体的なビジネスモデルについては何一つ明らかにされていない。ファンドがどうとかいう記載もあるので、ビジネスモデルはおそらく過去と同じような資金委託による投資案件だと思う。今回のメビウス(MOBIUS)については、東京と大阪で開催される無料セミナーに参加することで詳細を知ることができるようになっている。会場では、参加者を催眠状態にして高額な契約を結ばせる魂胆なのに違いない。
MOBIUS(メビウス)について検討されている方の中には、MLM(マルチレベルマーケティング、いわゆるネットワークビジネス)ではないかという推測をされている方もいる。また、自己啓発系のセミナー内容では、参加者を洗脳して高額な商品を買わせ、次はその商品を参加者に紹介させ、グループを拡大していくといったビジネスモデルが存在する。

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