視界良好敵なし、ニトリダイニング
- 高下 豊光
- 2021年10月30日
- 読了時間: 2分
今年、家具業界に大きな変動があった。
あの大塚家具が消滅したのである。
資本を引き受けた提携元の「ヤマダ電機」が最終判断を下したのであった。

一方の「ニトリ」であるが、こちらは視界良好で業績に曇りの兆候すらないようだ。
その「お値段以上の」ニトリであるが、外食産業に参入した。
家具と同様に低価格に設定しているが、このチキンステーキはなんともおいしい。
ニトリダイニングは、家具店の駐車場に設置してある。同時に家族に食事を提供しようという戦略なのだ。
おそらく、ダイニングの採算は度外視とは言わないまでも、それほど利益を積み重ねることを期待したのではないのだろう。
大塚家具は、デフレ下に沈む消費意欲の低下を読み切れなかったのではあるまいか。
打つ手がタイミングを外していた。中・低価格戦略に舵取りを変えて、別のブランドを立ち上げようとした。
またネットショップに軸足を移してみたが、それも遅きに失していた。
企業不祥事を起こしてブランドが消滅した「雪印」と違って、大塚家具の場合はそうではない。
ただ高価格商品を求める消費者は、ごく少数に過ぎなかったということであった。
ワンマン経営の厳しさ、難しさが随所に出てしまったのだろう。
そしてヤマダ電機であるが、その戦略は当たっているだろうか。
その中心にヤマダホームを置き、八方に関連アイテムを揃える。住宅には家具も必要である。なるほど、お金持ちは考えることが違うのだ。
大塚家具にはどうにも抜け道がないのだ。自ら袋小路にハマっていったようにさえ思う。
それは創業期に考えを用意しておかないといけないと思う。もう遅すぎるのだが。

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