自衛隊は令外の官という憂鬱
- 高下 豊光
- 2021年9月20日
- 読了時間: 2分
昭和28年(1953)11月3日の衆院予算委員会にて、当時の改進党松村謙三の質問にたいして、吉田茂首相は「自衛隊は軍隊といっても差し支えない。しかし戦力ではない」と答弁したという。

この世に戦力ではない軍隊があるものだろうか。あるわけがない。
自衛隊は、この答弁以来「日陰者」になり下がったのだ。
この日から自衛隊の敵は台風と地震災害になってしまった。
同時に米軍の下請け業者になっている。
昭和25年(1950)に朝鮮戦争が勃発する。
日本占領中の在日米軍は、国連軍として派遣された。そして、マッカーサー総司令官は、「警察予備隊」と「海上保安庁」の増員を発表する。
この「警察予備隊」こそ現在の自衛隊である。昭和29年に自衛隊へと正式に改称された。
質問者の松村謙三議員は、堂々と再軍備を主張していた。
吉田茂首相は、戦力を保持するのなら憲法改正が必要となるとも明言している。
自衛隊は戦力を持たない、だから憲法は現行のままでよいという詭弁であった。
実は、この詭弁は奈良時代には始まっている。
検非違使という役職があったが、当時は令外の官とされた。
理由は全く理解できないものだ。
警察組織があるから犯罪が発生するというものだ。
それがなければ、犯罪は起きないとされた。それゆえに令外の官といった。
不思議なことは現実に存在する。
広島平和公園内に建立された碑である。
それには「過ちは繰り返しません」とある。まるで市民自ら原爆を投下したかのようだ。
自衛隊という名称はいったいだれが考えたのか。
軍隊ではないと言い張っている。日本人だけが軍隊ではないと思っているのである。
やれやれ、どこへ行く日本。

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