続発する「児童餓死事件」の憂鬱
- 高下 豊光
- 2021年10月20日
- 読了時間: 2分
2016年「消えた子供」ぶんか社刊行

これは両親による「育児放棄」をテーマにした短編連作集の漫画である。
本作は、実際に起きた事件だけをモチーフにしているのだ。
衝撃の最初のエピソードは、2002年岡山で起きた「児童餓死事件」を元ネタにしている。
こんな内容だ。
岡山県倉敷市の県営住宅、異臭がするという住民からの通報が警察に寄せられた。
警察が駆けつけると、少女の遺体と、そばに衰弱しきった母親を発見する。
作品は、母娘がどうしてここまで追い詰められ、終いにはハチミツをなめるだけの困窮した生活に至ったかが語られる。
なんと11歳になる餓死した娘は、住民票の登録すらなされていなかったという。
この日本で、いくらシングルマザーとはいえ、ここまでの貧困家庭が存在するのか。
いったい倉敷市の行政はどうなっているのか。いったい、他の自治体でも同じようなものだろうか。
この娘が栄養不足で次第にやせ細っていく様子は、読むに堪えられないほどである。
そして、目をそむけたくなるほど悲惨な事件は、それ以外のエピソードでも描かれる。
裁判では、この母親に執行猶予4年の判決が下されている。
この漫画に取り上げられた実際のエピソードは、行政の不備だけが非難されるべきではないだろう。
これは社会全体で取り組むべき問題だ。
店長の勝手な問題提起であるが、これらは、巨大宗教団体などが積極的に関与すべき社会問題ではあるまいか。例えば、創価学会である。芸人・タレントを育てるのもよいが、貧窮世帯こそ救済すべきではないのだろうか。

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