紙幣、いつどこで誕生したのか調査する
- 高下 豊光

- 2021年9月10日
- 読了時間: 2分
紙幣が開発される前に流通したのは、金・銀など鉱物資源である。紙幣でも発行元が確かなことが認知されていれば、何ら問題はない。

そうであるなら、購買力は確実に保証されるからである。
鉱物でなくても紙幣でも代用できる---このアイデアを最初に考案したのは、スコットランド出身の「ジョン・ロー」であるとされている。
彼は「貨幣・交易考」という著書がある。彼は1671年にエジンバラの金細工兼小銀行家に生まれている。
大変な道楽者で、女出入りから殺人を犯しフランスに逃亡した。
そして、もっぱら賭博で生活していた。賭博場で、現金の代わりにチップが使われるようになった。そのチップもジョン・ローのアイデアという。
ジョン・ローは、賭博場でフランスのルイ14世の甥、オルレアン公シャルルと知り合い、友人となった。このルイ14世はさんざん道楽を尽くし、部類の戦争好きでどうしようもなかった。
このルイ14世が死去し、オルレアン公は、摂政に就く。ところが、ルイ14世が放蕩の限りを尽くしていたこともあり、国庫は空っぽだったという。
つまり、フランスは破たん寸前であった。その時にジョン・ローは、オルレアン公にアイデアを吹聴した。
「権威ある中央銀行を創設し、フランス紙幣をじゃんじゃん印刷するのです。権威ある中央銀行の発行なら、その印刷した紙幣は正貨と同等の価値を持ちます」と。
オルレアン公は、このアイデアに飛びついた。そして、ジョン・ローは、まんまと総裁の地位を手に入れるのだ。
史実としては、実はイングランド銀行が、20年ぐらい前に、兌換券を発行している。
だが、このフランスではジョンローによる紙幣の方が人気があり、1716年に入って同国はピンチを脱したのだ。天才は、必要なところに現れるものである。

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