称賛され映画に「坂田山心中」事件
- 高下 豊光
- 2021年9月30日
- 読了時間: 2分
1932年(昭和7年)5月9日であった。
神奈川県中郡大磯町(当時)の坂田山で心中事件が起きた。
慶応大学生の調所五郎と湯山八重子が心中したのである。

その理由は、結婚を反対されたからであった。
現在では、およそ考えにくいことであるが、当時の恋愛には、悲壮感があった。
そうした悲恋の恋人同士も多かった。
当時、結婚とは、家柄と家柄が結ぶことであった。
だから、世間には結婚を苦にした自殺も数多く存在した。
心中事件は「天国に結ぶ恋」として大々的に報じられた。
甘美な死に憧れる若者のこころを惹きつけてしまったのだ。
だが、この二人の家柄は違えども、現代から見ても違うほど違っているわけではなかった。
調所五郎は男爵一族であるが、一方の湯山は静岡県素封家の一人娘であった。
おそらく湯山家には婿養子が必要だったのではあるまいか。
そうであればお嫁に行くことなど不可能だった。
二人は同じ教会に通ううちに恋人になった。
そして死後、検視が行われたが、彼女は処女であった。
つまり、この事件は、上流階級出身の学生が教会といった清純な場所で知り合い、
さらに清純なままで死んでしまったのである。
世間の共感を呼んだのは、無理もなかった。
しかし、令和の現在では考えることすらできないものだ。
昭和が遠ざかる--

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