石油メジャーに潰された超ド級のEV
- 高下 豊光
- 2021年9月14日
- 読了時間: 2分
IZA(アイゼットエー)とは国立環境研究所・東京電力・東京R&D等が共同で開発した電気自動車である。

IZAは1991年に発表され、同年の東京モーターショーに出展された。
開発の中心人物である国立環境研究所(当時)の清水浩氏が開発していた電気自動車(A-Car、B-Car、NAV〔C-Car〕)の名称から、「D-Car」と呼ばれることもある。
1991年に彗星の如くデビューしたのが最初に発表された超ド級のEV車であった。このEVは「IZA」と名前が付けられていた。最高速度176㎞/h、一充電548㎞走行を実現したという。
清水浩氏は、工学博士号を持つ天才エンジニアでもある。天才の突出したアイデアは、車輪にモーターを組み込んだことにある。このEVに自信を深めた清水博士は、生産してくれないかと国内の全メーカーに声を掛けた。
ところが、どのメーカーも難色を示したという。理由は「性能が良すぎてうちでは作れない」というものであった。
清水博士は慶応大学に招聘され、研究を続けた。
当時の世の中には、EVを普及させたくないある陰謀が存在したのだ。清水博士のEVが普及すれば、まずガソリン消費量が少なくなる。するとどうなるか。日本、欧州、中国、米国でガソリン消費量が三分の一に減少すれば、世界の石油資本は許すだろうか。石油メジャーが黙っているわけがない。
国産メーカーは、声を揃えて拒否反応を示す。この17年のツケはあまりにも大きかったと云えるだろう。
私は、EVではないが、その昔マツダに起きた業界揃って発売に反対した「軽四自動車ロータリーエンジン搭載」事件を思い出した。この新車は、通産省が型式認定をせず、ついに実現しなかった。
当初のEV量産に各メーカーが踏み切っていれば、その後の不況も格差拡大もわが国は無縁でいられたのではあるまいか。やれやれ、どこへ行く日本。

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