盟主巨人軍2019年の黄昏
- 高下 豊光
- 2021年12月14日
- 読了時間: 2分
2019年の日本シリーズは、ソフトバンクの4連勝で決まってしまった。

ところで、巨人は株式会社東京ドームに球場を借りる立場で、スタジアムビジネスに開拓の余地も意思もない。
経営面でNPBのトップを目指すならば、巨人にも球場を買い取ったソフトバンク、DeNAや、日本ハムのような投資が必要だと云える。
広島は、新球場で成功したが、大リーグの"ボールパーク"を参考にしたという。
巨人に求められる緊急課題は、自前の球場を新設することだと思う。
あのラグビーさえプロ化が検討されている。もうプロ野球中継に期待する若者など居ないのだ。
それは、関東圏での視聴率が如実に物語っている。ラグビーやバレーボールに視聴者を取られてしまった不幸はあったが、
問題はもっと深いところにあると思える。巨人がテレビ中継に依存すればするほど、その人気は凋落していく。
なぜなら、巨人は他球団のような地域密着型球団ではなかったからだ。
例えば、ソフトバンクはいまや北九州の代表であり、さらに文化にさえなっている。
ではお尋ねしよう。巨人には過去の栄光以外に何があるだろうか。
テレビに依存し、体質が変わらぬのなら、栄えある未来はないと云えるだろう。
かつて引退する長嶋茂雄が声高らかに宣言した「巨人軍は永久に不滅です!」は、空しく響くだけである。
もう目覚めて欲しい。
札束にものを言わせ、他球団が育てた実力選手をかっさらい、それで日本一になったところで、そこにどんな感動があるのか。
自前で選手を育成して、ストーリーを作るべきではあるまいか。
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