生体解剖-九州大学医学部事件の罪と罰
- 高下 豊光
- 2021年9月20日
- 読了時間: 2分
1945年(昭和20年)5月5日、アメリカ陸軍航空軍第314爆撃団のB-29 55機は「作戦任務第145号」を受け、グアムを発し、福岡市を始めとする九州方面を爆撃するために飛来した。

そのうち第29爆撃群第6爆撃飛行隊のB-29 10機は大刀洗陸軍飛行場爆撃を終えた帰途、熊本県・大分県境で大村飛行場より飛び立った第三四三海軍航空隊の鴛淵孝大尉率いる30機の戦闘機紫電改に迎撃を受け、2機が撃墜された。
激しい空中戦のあと日本の捕虜になった米兵には、さらに過酷な運命が待ち受けていた。
終戦間際の1945年5月から6月にかけて、九州帝国大学医学部で米兵の捕虜を使った生体実験が行われたのだ。
この事件こそ、世に言う「九大生体解剖事件」である。
墜落したB29の搭乗員8人に対し、海水を使った代用血液を注入するなどのさまざまな生体実験の手術が行われ、捕虜たちは死亡した。
これは戦後70年間タブー視され、多く語られることのなかった「負の歴史」でもあった。生体実験に関わった医師や看護師は、すでに全員が事件についてほとんど語らぬまま亡くなってしまった。
しかし、ただ一人、そのとき医学生として生体実験手術の現場に立ち会った証言者がいる。東野利夫さん(89)である。東野さんは戦後、福岡市内で産婦人科医院を営みながら、国内外で関係者に取材を重ね、多くの壁にぶつかりながらも、事件と向き合う地道な活動を続けてきたという。
事件は、関係者や私たちに一体何を残したのか。私たちは何を反省し、何を語り継ぐべきなのか。
ユダヤ人迫害のアウシュビッツ収容所でも同様の生体実験が行われている。
“医師の罪”を背負いて~九大生体解剖事件~
このドキュメント番組は、NHKにて2015年 12月12日(土)よる11時放送された。
驚愕の歴史を共有したい。

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