東京島には元ネタがあった
- 高下 豊光
- 2021年11月26日
- 読了時間: 2分
元ネタは、終戦前の悲劇"アナタハン島"である。
---女性を巡って男たちが殺しあう”驚愕の実話"

木村多江主演「東京島」の1場面
結婚20周年の記念に、夫とヨット旅行に出掛けた清子(木村多江)。
途中で嵐に遭い、遭難して無人島にたどり着いた清子は、何とかしてこの島を脱出しようと試みる。
そこに16人の若い男がやって来た。
与那国島でのアルバイト生活に嫌気がさして逃げて来た男たちは、この島を「東京島」と名づけるのであった。
そして、この島の唯一の女性である清子に、貢ぎ物をして気に入られようとするのだ。
そんなある日、清子の夫は崖から落ちて亡くなってしまう。
夫を亡くした清子は、若い男たちの中でも最も強いカスカベ(山口龍人)の妻となる。
ある日、清子は、中国から密航に失敗した中国人の6人の男と遭遇した。
その後新しい夫・カスカベが崖から転落して死んでしまった。
次の清子の夫はくじ引きで決めることになり、引き当てたのはみんなから「GM」と呼ばれる、記憶を失った男でした。
GM(福士誠治)はやさしい男だが、中国人たちが自分たちよりも進んだ生活しているのを見た清子は、日本人が頼りなく思えるのだ。
そして清子は中国人グループのリーダー・ヤン(テイ龍進)の女となることで、イカダにのせてもらい島を脱出する。
しかし失敗して島に戻ることとなる。
島に戻ると、日本人のリーダーとして君臨していたGMから、清子は冷たくされる。以前とは全く違うGMの姿に恐れを感じる清子だったが、自身が妊娠していることを伝えると、再び待遇が変わる。女のように扱われていた清子だったが、お腹が大きくなるにつれて、中国人が報復にくるのではないかと恐れるのだ。。。
年頃の女性が無人島でたった一人、対するに性欲をギラつかせる男たちが16人。
なにが起こるかは察しが付くというもの。
映画の夢物語には、現実に起きた元ネタがあった。
それが終戦前のアナタハン島事件である。
現実の事件は、映画より数倍もエグイ。
見逃した人には激しくおススメ。。
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