暴漢二人によるテレビ公開処刑
- 高下 豊光

- 2021年9月8日
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1985年6月18日、豊田商事という詐欺集団を率いた永野一男が、自称右翼によって刺殺された。

金塊のペーパー商法を編み出し、全国に多くの被害者を出し、世間を驚愕させた永野一男の最後は報道陣が集まる中で、無残にも殺されてしまった。
マスコミの多くは、「天罰」が下ると、批判的なニュアンスで一斉に報道した。
被害者の多くは高齢者で、大半は老後資金の蓄えを失った。事務所に置いてある金の延べ棒は、すべて模造品であった。
顧客は100万、200万円の購入金を預けて、その証明となるペーパーを受け取った。数年後に金価格が上昇すると、投資金を払い戻すと云われていた。
返金は、まったく実行されなかった。金など初めから無かったのだから。高齢者が払い込んだお金は、永野一男によって、さまざまな投資に流用されていた。
この金の現物まがい商法は、2,000億円以上という巨額の被害額に上った。詐欺として事件が顕在化するのが遅れたのは、大物政治家への闇献金が多方面に広げられていたせいだ。
天誅によって、永野一男が消されたせいで、「豊田商事」事件の真相は闇に葬られてしまった。
永野一男、享年32。稀代の詐欺師は不本意な生涯を終えた。

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