日本の物笑い騒動が収まって邦人救援機
- 高下 豊光
- 2021年9月22日
- 読了時間: 2分
1997年7月、カンボジア内戦再燃、多くの観光客が取り残された。
勝利した「フン・フセ」派の兵士が略奪・暴行の限りを尽くした。その中で、タイ、マレーシア、フィリピン、シンガポール、さらにオーストラリアは、急いで軍用機を飛ばし、自国民を連れ帰っている。

当時の橋本龍太郎首相は、すぐに自衛隊機を飛ばす--訳にはいかなかった。
外務省は、グズグズ言って動こうとしなかった。自衛隊法は、改正されていた。いつでも可能となるはずであった。
それでも自衛隊機を救援機として飛ばすことに、外務省が抗ったという。
その理由は「アジア諸国が反発する怖れがある」という理解できないものであった。
この「非常識」な見解は、国民の総意だろうか。そんなことはないだろう。
政情不安な観光地に取り残された日本人を助けるために、自衛隊機を飛ばすのだ。
戦闘に加わるわけではない。アジア各国から救出を止められたのでもなかった。
それでも外務省はサボタージュで抵抗したのだ。いったい、政府には、日本人の生命を何だと思っているのだろうか。そして、外相経験がない橋本龍太郎首相は、官僚の言うままになっていた。
カンボジアに取り残された在留邦人は、身の危険をタイ空軍機に直訴した。そして、橋本政権を批判する世論が沸騰する。そこで橋本首相は、外務省のサボタージュのせいで救出できない、とマスコミにリークしたのだ。
世論の矛先は外務省に向かった。やっと、航空自衛隊C130輸送機がカンボジアに飛び立った。
自衛隊の輸送機がタイ空軍基地に到着したころ、すでに民間機は安全に飛行できるまで治安は回復していた。
すでに在留邦人は民間機で帰国していた。つまり、救援機はカラ出張に終わってしまったのだ。
今に始まったことではないが、日本政府は、海外から失笑される情けない事態となったのである。
では、外務省は何故サボタージュまでして自衛隊機派遣に賛同しなかったのだろうか。
後日談だが、中国政府がキャンペーンを張っていたのだ。「自衛隊派遣は、軍国主義の復活?」というものだ。朝日新聞がこの反日キャンペーンに便乗していたという。
何ということだろうか。いったい朝日新聞はどこの国の新聞なのであろうか。
朝日新聞北京本社東京支部。世界の常識は、日本の非常識だという。やれやれ。

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