新連合赤軍の見果てぬ夢
- 高下 豊光
- 2021年12月16日
- 読了時間: 2分
麻原彰晃&村井秀夫の見果てぬ夢
「滅亡の日」

写真は、後継団体「アレフ」代表「野田成人」
彼も「豊田亨」と同じく東大物理学科出身の秀才だ。
オウム真理教は、全盛時に100億円を集めたそうだ。その大半は信者からの寄付という「収奪金」だった。
また、パソコンショップの売り上げも大きかったようだ。よく秋葉原でちらしを配っていたのを私は知っている。
彼らは"宗教団体"を名乗っていたが、実際には「新・連合赤軍」だと思った方が事実に近い。彼らの荒唐無稽さにはあきれ返って物も云えない。
これは村井秀夫が立案したそうだ。まず、サリンを上空から散布させて、東京を制圧する。
そのあと北朝鮮の軍隊を新潟に上陸させ、東京方面へと南下させる。サリン散布のために中古のヘリコプターをロシアから輸入している。--どう考えても実現不可能だ。
「野田成人」は、ネットでの取材に登場して、麻原彰晃から指示された驚愕する内容について明かしている。
それは、「核兵器を作れ!」というものだった。仕方なく、野田成人は文献の収集から始めたという。
国家転覆以上に危険な思想だ。彼らを「新・連合赤軍」と呼ばずしてなんと呼ぶべきだろうか。
麻原彰晃は、兄や自身の視覚障害の原因を「水俣病」だと思っていた。だから、彼が国家や大企業を逆恨みするのも私には理解できる。
彼の"精神"を決定したのは、小学校からの盲学校への編入だ。両親は、経済的な苦境にあったので、片方の目は視力が1.0もあったのに、嫌がる彼に「全盲」のふりをさせ盲学校に入れたのだ。国からの生活援助が目的だったという。
「野田成人」が回想するように、「オウム真理教事件」は、不幸な出来事が重なった末に実現したとも云える。
彼も、教団内でサリンの生成が実現するとは思っていなかった。ましてや核兵器など。
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