新薬治験スキャンダル『ナイロビの蜂』
- 高下 豊光
- 2021年9月24日
- 読了時間: 2分
驚愕の治験スキャンダル『ナイロビの蜂』
「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス監督がスパイ小説の名手ジョン・ル・カレの同名小説を映画化。

舞台は、アフリカ。この地で暮らす英国外務省一等書記官ジャスティンと妻テッサ。
ある日、テッサが何者かに殺される。
彼女は大手製薬会社がアフリカの貧しい人々を使って新薬の実験をしていることを探っていた。
そこで、彼女の死の真相を探り始めたジャスティンは、事件の裏に潜む世界的陰謀を知ることになるのだが。
妻テッサ役のレイチェル・ワイズがアカデミー助演女優賞を受賞。
2005年製作/128分/イギリス 原題:The Constant Gardener 配給:ギャガ・コミュニケーションズ
「驚愕のあらすじ」
庭いじりが唯一の趣味の外交官と、問題意識満々の女性活動家。
この冷静と情熱のあいだに恋が芽生え、結婚した2人は赴任先のナイロビに渡る。妻はスラムの救援活動に没頭していくが、夫は見て見ないふり。
その事なかれ主義が根底から崩れるのは、妻が何者かに殺された後だった……。
ブラジルのスラム街を描いた「シティ・オブ・ゴッド」の監督メイレレスの新作は、ジョン・ル・カレの長編の映画化であった。対照的な男女の愛、妻の死の真相を究明する夫、その過程で明らかになるアフリカでの新薬治験、製薬会社と官僚との癒着、重層的な物語を骨太の社会派ラブストーリーに統合した話題作である。
作品の舞台が、イギリスからアフリカに移ると映画は俄然息づいて、本物のスラムで撮影したシーンなど「シティ・オブ・ゴッド」同様、手持ちカメラが現地の匂いや土埃まで運ぶ勢いである。
だが、現実は小説よりも奇なり、という言葉通り、現実に起きている問題は作品以上である。
2005年、イギリスで摘発された高脂血症治療薬は、巨大製薬会社「ファイザー社」のパクリの偽薬であった。しかも、この偽薬は、多くの犠牲者を生んでいた。
この『ナイロビの蜂』、見逃した人には激しくおススメ。

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