憧れの職業は「二世議員」への憂鬱
- 高下 豊光
- 2021年9月17日
- 読了時間: 2分
信じられないことだが、全国会議員に含まれる二世、三世の世襲国会議員の単純割合は、実に43%に及ぶ。

いずれにせよ今の日本では、二世、三世以外が国会議員になるのは至難の業である。 「地ばん」、「看板」、「名声」、「知名度」などをもとに、国会議員としての資質、能力と無関係に二世、三世が国会議員を世襲する日本の姿はきわめて異常であり奇異な光景である。
ご存じのように総理大臣は、最近だけをとっても小泉→安倍→福田→(麻生)はいずれも二世、三世議員である。
安倍(第一次)、福田はわずか1年で総理、首相を放り出している。こんな先進国は日本以外にはない。これでは北朝鮮を嗤えないのではあるまいか。
しかも、親から受け継いだ議員は、後援会組織を丸ごと受け継ぐ。 さらに問題となるのが、親から無税で受け継いだ選挙資金である。
政治家の世襲が行われるとき、驚くべきことに子どもは、その親の政治資金を非課税で相続できるのである。
子供が新たな政治資金管理団体を作り、そこに資産を移す方法。それは、政治団体間の寄附なので課税はされない。
また、政治資金管理団体をそのまま引き継ぐ方法がある。そのどちらも課税はされない。 特にこうした行為を禁止する規定がないため、そのままになっているのだ。 2000年に小渕恵三元首相が急逝し、小渕優子氏が世襲した。そのときの資金の流れを紹介しておく。 恵三氏が死去したとき、恵三氏の資金管理団体には2億6千万円の残高が残されていた。
このうち1億6千万円が寄附されている。そのうちの1億2千万円が、恵三氏関連の政治団体を経由して、最終的に優子氏の資金管理団体に「無税」で相続されている。 先進諸外国と比較し、日本における二世議員の占める比率は異常に高いと云える。特に、閣僚級となると二世議員の比率はさらに増大している。
議員は一度やるとやめられないほどにうまみがあるという。だから余計に跡を継がせたくなる。
二世・三世議員を減らそうと思えば、仕組みを変える必要がある。
それは議員を「無報酬」にすることである。

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