恐るべきグーグルの世界戦略
- 高下 豊光
- 2021年11月21日
- 読了時間: 3分
読者の皆さんは、グーグルの、「破壊戦略」に気が付いていますか?
破壊とは物騒な話だが、嘘ではない。それを検証したい。

グーグルは、2005年10月にサン・マイクロシステムズと業務提携を交わしている。
このニュースは、IT業界に衝撃と驚愕をもって迎えられた。誰もがグーグルの「破壊」に震え上がった。
ワープロや表計算ソフト「オフィスソフト」は、マイクロソフトが世界の覇権を握っていた。
ウィンドウズが普及する以前の「ワープロ一太郎」や表計算ソフト「ロータス」を駆逐したのがビルゲイツの高等戦略であった。
業界に衝撃が広がったのは、「オフィスソフト」に匹敵するようなソフトを、グーグルが無料で提供するのではないかという憶測であった。
ビルゲイツは、「インターネットエクスプローラ」を開発し、Windowsにおまけとして配布して、先行するネットスケープを叩き潰した。こうして、マイクロソフトの製品が存在しないパソコンは、想像もできないという状態を作り上げたのだ。この寡占状況は、永遠に続くかのように思われていたのである。
ところが、2005年になると、予想もしない波が押し寄せるのだ。
革新的な技術「Ajax」が突如現れる。この新しい技術を応用して「グーグル・マップ」が出現するのだ。
Web上でマップを広げると、拡大も移動も縮小も自在に操作できる。
以前の地図は固定された画面で、位置を自由にずらすことはできなかった。その都度いったん消去して
表示し直す必要があった。使い勝手の悪さが際立っていたのである。ところが、地図はCD-ROMを購入しインストールして起動する、という常識が覆ってしまったのである。ましてや自由自在に地図が動くという現実は、あってはならない事態であった。これによって何が生まれたのか。
グーグルマップによって、新しい市場調査の手法が生まれたのである。
スマホに、グーグルマップを導入することによって生まれたビジネスは、販促ツールとしてである。
すでに分厚くなった電話帳が要らなくなったのだ。しかもマップ上に多種類の企業広告が示される。
さらに、驚愕する事態が起きる。「グーグルネット」計画である。
グーグルは、さらに高性能な検索エンジンを構築するために、2万台以上のコンピューターを並べ、それを高速の光ファイバー網で結んでいる。この次の狙いは、地域密着型の案内広告の実現である。
日本版を提供しているのが日本地図のオンリーワン会社「ゼンリン」である。
ゼンリンは「らくらく販促マップ」を自社ブランドで開始した。
遠くない将来には、グーグルの全自動運転車が宅配するために市内を駆け巡っていることだろう。世の中の状況は間違いなく変容するだろう。

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