年金支給開始年齢が平均寿命を超える日
- 高下 豊光
- 2021年9月16日
- 読了時間: 2分
年金支給開始年齢は、70歳まで引き上げられる。
58歳には、役職定年制が発動されて、給与は平社員並みとなってしまう。
定年退職が65歳だとしても、あと5年をどうすればよいのか。

その頃には、持ち家を修理する必要に迫られたり、調理家電が故障したり、自分の身体にもガタが来る。
思いのほかにお金が出ていくものだ。退職金など右から左へすぐに出ていってしまう。
給料が増えてくるころには、子供の大学進学や結婚などが重なるものだ。
デフレ経済下にあっては、会社員の給料は下がる一方である。
冒頭の年金支給開始年齢だが、そのうち70歳が75歳になるだろう。やがて平均寿命を超えてしまう日がやってくる。厚生労働省のホームページには、年金積立金の推移が公表されている。2031年には、このお金がゼロ円になると予想されているのだ。
人口増加とインフレが続いて賃金が上がり続けるという前提で年金は制度設計されていた。
その前提が崩れ去っているのである。--これを世間では「ねずみ講」と呼ぶ。
勤め口がある間に、1ヶ月3,000円でも良いから積立貯金を始めよう。自分の老後は自分で守り抜くことだ。
政治が悪い、経済が悪いと文句を言い募っても仕方がないのだ。
現実問題として、年金制度の崩壊については1970年代に官僚たちには分かっていたらしい。
ところが、政治的圧力が事あるごとに「選挙があるから国民に厳しいことは言わないで欲しい」と釘をさされていたという。
政府が初めて給付水準の引き下げに着手したのは、1985年になってからであった。

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