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実録「スパルタの海」熱血漢「戸塚宏」

  • 執筆者の写真: 高下 豊光
    高下 豊光
  • 2021年11月28日
  • 読了時間: 3分

実録映画「スパルタの海」

---私が治す!熱血漢「戸塚宏」の覚悟


塾生のなかで死者が出たために社会問題化した。

家庭内暴力・引き籠りの不登校児・非行少年少女・情緒障害児などを、ヨット訓練を通じて更生させる施設。

それが「戸塚ヨットスクール」であった。 現在ではあり得ない"体罰による教育理念"を前面に打ち出した戸塚ヨットスクール。


1975年に沖縄海洋博記念太平洋横断単独レースで優勝した戸塚宏が、翌1976年に愛知県知多郡美浜町で開校した全寮制の私塾である。


この戸塚ヨットスクールで、なんと数人の訓練生が相次いで死亡するのだ。

校長の戸塚宏以下15名のコーチが逮捕されるという、いわゆる「戸塚ヨットスクール事件」が発生する。

私塾での事件は世間を震撼させ、この影響で1983年に公開予定だったノンフィクション映画『スパルタの海』が公開中止となった。

『スパルタの海』を読んで藁にでもすがりたい親による入校希望者が殺到する一方、スクールを批判する声も多かった。

そして逮捕者が出たことで、マスコミはこぞって戸塚ヨットスクールをバッシングした。

各団体による抗議も行われ、映画は宣伝も試写も行えない状態となり、ついに東宝東和は、『スパルタの海』の公開を断念する。

そして1997年、名古屋高裁は「訓練は人権を無視したものであり、教育でも治療でもない」としたうえで、戸塚の懲役6年を始め、コーチら全員を有罪とする判決を下した。 やがて事件の記憶も薄れた2005年、「支援する会」の有志で結成された「スパルタの海 管理委員会」が初の試写会を開催した。

管理委員会は、東宝東和から著作権を買い取りビデオとDVDが「支援する会」の会員向けに有償頒布された。

そして2006年に刑期を終えた戸塚校長がスクールに復帰したのをきっかけに、『スパルタの海』は2007年のシネマヴェーラ渋谷での単館上映を経て、2011年に『アメリ』などで有名なアルバトロス配給で全国劇場公開が遂に実現した。

2012年には支援者でもある当時の都知事・石原慎太郎の推薦もあり、同社からDVDが市販、

2014年には衛星劇場で初のテレビ放送が実現した。封印は完全に解かれたのだ。 では、スクールはその後どうなったのだろうか。

訓練生の事故は相変わらず続いているのだ。2006年、スクールからいなくなった25歳の訓練生が知多湾沖で水死体として発見。

2009年、女性訓練生が施設から飛び降り自殺。2011年、男性訓練生が飛び降り自殺未遂。

悲劇は終わっていなかった。

あらゆるリスクを覚悟で「私が直す!」と強気に問題児たちを引き受ける戸塚校長に、擁護する意見は皆無であった。

自宅に引きこもったり、家族に暴力を振るったり、問題児を抱えた親は、もうどうすることもできない。

だから、「戸塚ヨットスクール」を頼るしか方法がなかったのだ。

店長の私は、まだまだ、わが日本人も捨てたものではない、と安堵した。。

未だ観ていない人には激しくおススメ。。

 
 
 

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