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実話「オレンジと太陽」の忌まわしさ

  • 執筆者の写真: 高下 豊光
    高下 豊光
  • 2021年10月8日
  • 読了時間: 3分

17世紀から続いていたイギリス政府の欺瞞

---実話「オレンジと太陽」の忌まわしさ。


イギリスの充実した福祉政策は「ゆりかごから墓場まで」と賞賛されてきた。

ところが、「からのゆりかご」という衝撃の告発書が出版される。

2011年、イギリス・オーストラリア合作で「オレンジと太陽」が発表された。

映画は、この書を原作にした作品で、1970年代まで続いたイギリスの「オーストラリア強制児童移民」を描いている。


強制移民の対象は、貧困や虐待などで施設に預けられた子供たちであった。


イギリス政府は、社会福祉のコスト削減に苦しんでいた。

一方でオーストラリア政府は、より多くの白人の入植を必要としていた。

強制移送された施設の子供たちが幸福な暮らしを用意されたのなら、100歩譲ってまだ納得できる。

だが、実際は、ここに書けないような過酷な生活が待っていたという。

出国前に子供たちに与えられたのは、彼らが見たこともない豪華な衣服であった。

不幸な子供たちは、乗船前に「君たちの親はもう死んだ。もういないんだ。そこで、太陽がさんさんと輝いて、いつでもオレンジをもいで食べられる、素晴らしい新天地が君らを迎えてくれるんだ」と騙していた。そうやって強制移民させられた子供たちは、驚くべきことに15万人にのぼるそうだ。

現地に到着した彼らは、その与えられた衣服をはぎ取られ、粗末な服装に着替えさせられた。そして、彼らには、過酷な労働が待っていた。

だが、可哀そうなのは強制労働だけではなかったのだ。

それ以上に彼らを苦しめたのが、クリスチャン・ブラザーズというカトリック教会での性虐待である。

ここでの生活は、収容された子供たちには、まさしくこの世の地獄であったという。

柱に縛り付けられて強制性交されたり、杖や鞭で殴られたりの虐待は日常茶飯事だった。

逃亡も企てたが、周囲は草原で、すぐに発見され連れ戻されてしまう。そしてリンチされた。

そのため、逃げた子供たちには身体に深い障害が残ったという。

さらに驚愕の事実が次々に明らかにされる。なんと、子供たちは、学校へ通うことさえ許されなかったのだ。

文字も読めないままに成長するほかなかった。

映画化が正式に決まった2009年にはオーストラリア政府が正式に謝罪する。

そして、2010年2月にはイギリス政府が児童移民への関与を認め、正式に謝罪する事態になった。

「オレンジと太陽」をまだ観ていない人には激しくおススメ。。

また、原作もぜひ手に取って読んで欲しい。20世紀まで続けられた国家による犯罪である。


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