宝くじは「愚か者に課せられた税金」
- 高下 豊光
- 2021年12月19日
- 読了時間: 2分
モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」

今回の放送では、TOKYO FMの音声サービス「AuDee(オーディー)」と連動したアンケート「AuDee JUDGE」を実施した。
テーマは「『年末ジャンボ宝くじ』買いますか?」。この質問は、次のように言い換えることができる。あなたは、おバカですか?利口ですか?と。
毎年恒例の「年末ジャンボ宝くじ」が全国で発売中である。
当選金7億円の1等が22本、1億5,000万円の1等の前後賞は44本。1,000万円の2等が88本。1等と前後賞合わせて10億円が当たる。
「年末ジャンボ宝くじ」は1枚300円で、発売は12月24日(金)までだ。抽選日は12月31日(金)です。 ちなみに、同時に発売中の「年末ジャンボミニ」(1枚300円)は、当選金3,000万円の1等は60本、1,000万円の1等の前後賞は120本、5万円の2等が30,000本となっています。 このニュースを受けて設定されたアンケートテーマはコチラ!
なお、アンケート結果はこれだ。
・買う……33% ・考え中……20% ・買わない……47% パーソナリティのユージは、「『宝くじ』ってやっぱり夢があるよね。宝くじ。1等前後賞を合わせて合計10億円が当たる可能性があると言われると、連番で買いたくなるよね。
しかも当選本数が多くて、2等1,000万円は88本ですよ! 1等の7億円も、1~2本じゃなくて、22本あるんだよ!」と興奮気味に話すと、吉田も「あ~当たりたいなあ!」とコメントしている。
――あなたは今年「宝くじ」を購入しますか?いや、買ったことがありますか。
宝くじの売り上げは、2005年度の1兆1000億円をピークに頭打ちになっている。人口減少も理由の一つだが、「バカバカしい」と考える人が増えているのが要因ではないかと思える。あるいは、新興のサッカーくじに人気が移っているのも大きい印象がある。
そもそも、胴元の法外な取り分は売り上げの5割である。宝くじで1等が当たる確率は、交通事故で死んでしまう確率より低いと云われる。
経済学者は、「愚か者に課せられた税金」と呼んでいるそうである。それを「夢がある、夢が」とテレビCMがあおっている。
ただでさえ、税金は高いのである。国家と愛は、惜しみなくあなたから手持ちのお金を奪う。気を付けられたい。
金融リテラシーの高い人は、宝くじを買わないものだ。
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