宝くじ、射幸心は庶民の味方
- 高下 豊光
- 2021年11月2日
- 読了時間: 2分
アナタに質問があります。宝くじを買ったことがありますか。
そんなもの買わない‼ 買ったことはない‼と即座に答えられる方は、哲学的に正しい。

年末ジャンボ宝くじの1等当選確率を知っていますか。驚くなかれ100万分の1である。
それに対し年間の交通事故死亡者数は、約5000人だ。10万人に4人、宝くじ1等当選確率の40倍に相当する。
それでもあなたは宝くじ売り場に並びたいですか。もう並びたくはないでしょう。
経済合理性を考えるならアホらしくて涙が出る話だ。ところが、江原啓之信者の人は、これが分からない。
確率を正しく評価できない人は、どこかでオレは違う、と思っている人だ。
最近では、斎藤一人にハマっている人がそうだ。「ツイている、ツイている」とブツブツ言っている。そして、あと1万回ツイていると唱えれば1等に当選できる、とマジに思っている。気の毒な人だ。というよりヤバい人だ。
いくら何でも、あなたは斎藤一人ではない。あなたは、未来永劫億万長者にはなれない。
ところが、あなたは自分には幸運が舞い込んでくると信じて疑わない。だから、投資詐欺事件がなくならない。
そもそも、あなたがこの世に生を受けたのは、幸運がいつかは飛び込んでくると信じたからこそ、その生命を受け入れたのである。だから、あなたはポンジスキームにだまされてしまうのだ。
専門語で「認知の歪み」という。だが、考えてみればそれがあるからこそ経済が発展してきたのだろう。
いったん騙されると、今度は自己正当化の圧力が加わるのだ。考えてみれば、マルチ商法やねずみ講は、かなり歴史が古い。貨幣経済が始まったのと同じぐらいの歴史がある。
ようやく、高校家庭科で金融教育が始められるようだ。遅きに失したと言わざるを得ない。
米国では、小学校から資産形成を教えている。もちろん、悪い事ではないが。
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