奪われた「ウサギのオズワルド」の呪い
- 高下 豊光

- 2021年9月11日
- 読了時間: 2分
画像は、1927年に大ヒットした「しあわせウサギのオズワルド」このキャラクターが、のちの「ミッキーマウス」に成長した。

機械仕掛けの牛をたたき起こし、牛乳を売りに出かけたウサギのオズワルド。お客のかわいい女の子ウサギと恋に落ちるが、ギャング団に彼女をさらわれてしまう。
彼女を救うため、ロボット牛の性能を駆使した大追跡劇が繰り広げられる。
実写とアニメを融合させた「アリス・コメディ」シリーズの後、ディズニーが世に放った全編アニメーションの「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」シリーズの中の一作である。
オズワルドのシリーズは大成功を収める。たが、その権利は配給元のユニバーサルに委任されていたプロデューサー、チャールズ・ミンツに奪われてしまうのだ。彼がサインした契約書には、確かにキャラクターの権利を譲り渡すという一文があったのだ。だが、彼は屈しなかった。
この手痛い敗北をきっかけに、ディズニーはあの世界一有名な一匹のネズミ、「ミッキーマウス」を生み出すこととなる。
なお、オズワルドの権利は2006年にウォルト・ディズニー・カンパニーに返還された。
ウォルト・ディズニーの父親は、虐待に近いぐらいに厳格だったという。父親は、怒るとそばにあるものを手に取ってすぐに息子を殴りつけた。彼には3人の兄がいたが、高圧的な父親に愛想を尽かしたのか、家出同然で実家を後にしている。
彼は、変わらずに、「自由への欠乏感」にもがきながら、新しいスケッチを描いていた。そして翌年1928年、「ミッキーマウス」が誕生した。それは、世界大恐慌が起こる1年前のことであった。
厳格な父親に抑圧され続けた精神が大きく羽ばたいたのである。ディズニーランドの成功は、まるで最初に奪われたウサギのオズワルドの呪いであったかのように、テーマパークとして大成功をもたらした。

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