天才"フレディ・マーキュリー"

伝記映画

「ボヘミアン・ラプソディ」が教えること

作品は、1991年に45歳で亡くなった人気ロックバンド「クイーン」のボーカル、

"フレディ・マーキュリー"を描いている。

フレディという天才を見て他の秀才たちが、何を思い、何に苦悩したかが描き出される。

彼は、インド移民の子であった。なぜ秀才ぞろいのクイーンに加入できたのかと云うと、

メンバーたちが、彼の圧倒的な歌唱力や天才的なパフォームに魅了されたからだ。

他のメンバーたちは、彼に対する、憧憬・嫉妬・驚嘆・憎悪・恐怖などに包まれてしまう。

新加入のフレディは、こうした周囲のややこしくなっていく人間関係に投げ込まれる。

旧メンバーは、天体物理学の博士号を持つ「ブライアン・メイ」など秀才の集まりだった。

ところが、天才"フレディ・マーキュリー"には、隠されている内面の葛藤が存在した。

それは--

名曲「ボヘミアン・ラプソディ」の歌詞には、フレディ・マーキュリーの「カミングアウト」の意味が隠されている。

アルバム「バルセロナ」でフレディと共作した作詞家のティム・ライスは、イギリスのDaily Mailのインタビューで、40年前の1975年10月にリリースされたこの曲は、フレディの"性的指向"を暗示していると述べたのだ。

『ママ、人を殺してしまったよ』という箇所は、昔のイメージのフレディを自分自身で殺したという意味だ。

『頭に銃を当てて、引き金を引いたら死んでしまった』。異性愛者としての自分は死んだ。フレディは、演じていた古い自分のイメージを壊し、これこそが自分なのだ、と、新しいフレディとして生きようとした--

自らの性的指向を明かすことができず、自分で受け入れることもできなかった頃に書かれた歌だ。

1991年に亡くなるまで、フレディは自らが"バイセクシュアル"であると、公式に明らかにしたことは一度もなかったそうだ。

天才"フレディ・マーキュリー"も、普通の人間だったのだろう。

この裏話を頭に入れて観て欲しい。感動すること間違いない。