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名門企業の終焉--融けた雪印

  • 執筆者の写真: 高下 豊光
    高下 豊光
  • 2021年9月7日
  • 読了時間: 2分

社長が会見で逆切れ、火に油を注ぐ。


雪印乳業(株)大阪工場製造の「低脂肪乳」等を飲んだ人が次々と食中毒を起し、平成12年6月27日に食中毒の最初の届出がなされて以降、有症者数は14,780名にのぼった。


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大阪市は、6月28日に製造自粛、回収、事実の公表を指導し、6月29日に本事件の発生を公表、6月30日に回収を命令した。


7月2日、大阪府立公衆衛生研究所が「低脂肪乳」から黄色ブドウ球菌のエンテロトキシンA型を検出し、大阪市はこれを病因物質とする食中毒と断定し、大阪工場を営業禁止とした。


雪印乳業は7月11日、全国21工場の市乳生産を停止した。 7月25日、厚生省が10工場の操業再開認め、雪印乳業は10工場の操業を27日から順次再開。8月2日 厚生相が直営20工場に安全宣言。雪印乳製品の販売停止全国に広がった。


捜査の過程で、8月18日に「低脂肪乳」等の原料に使用されたと思われる同社大樹工場製造の脱脂粉乳(4月10日製造)からエンテロトキシンA型を検出され、北海道は8月19日から同工場の調査を行い、8月23日に当該脱脂粉乳の製造に関連した停電の発生、生菌数に係る基準に違反する脱脂粉乳の使用、4月1日及び4月10日製造の脱脂粉乳の保存サンプルからエンテロトキシンA型の検出等の調査結果について公表した。


さらに、大樹工場に対して食品衛生法第4条違反として同法第23条に基づき乳製品製造の営業禁止を命じるとともに、4月1日及び10日製造の脱脂粉乳について回収を命じた。


この食中毒事件で雪印乳業は社会からの信頼をなくし、主力の牛乳事業が落ち込み、3月期連結最終赤字が529億円となった。また大阪工場等2工場の閉鎖に追い込まれた。


取材記者たちの怒りに火を注いだ社長の謝罪会見を思い起こす。

こうして、名門企業「雪印」ブランドが消えていった。

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