名作・火垂るの墓の感動
- 高下 豊光
- 2021年12月22日
- 読了時間: 1分
妹が死にゆく場面では涙が流れて止まらない。

野坂昭如の代表作が、自身の戦争体験を題材とした小説『火垂るの墓』だ。
戦時下の日本を必死に生き抜こうとした幼い兄妹の最後の姿を描いた悲劇的作品だ。
実は『火垂るの墓』が当時の日本にとっては敵国であったアメリカをはじめとする世界中の人々にも最高の評価をもって受け入れられ、感動の涙を誘っていることはあまり知られていない。
ハリウッド映画の巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の『プラーベート・ライアン』と比較し、「(血が吹き出したり内臓が飛び出るなどの)暴力的な描写よりも、ずっと詩的かつ叙情的に戦争の悲劇を伝えているという意味において(芸術的に)優れている」という声も寄せられている。
ある意味これこそが反戦映画なのだ。
原作者「野坂昭如」は、およそ作家とは云えないほど俗的な世界に浸っていて、レコードも出していた。
また、野坂昭如がラグビーを始めたのはなんと50歳を過ぎていたという。
アニメで「火垂るの墓」を知った人は多いと思う。
私は、学生時代に原作を読んでいるが映画は観ていない。
この原作の方も一度は読んでみて欲しい。アニメにはない別の感動があるはずだ。
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