収束マウントゴックス事件の憂鬱
- 高下 豊光
- 2021年10月30日
- 読了時間: 2分
マウントゴックスとはビットコイン(BTC)の取引所の1つで、2010年から仮想通貨事業を開始している。

2013年には、世界のビットコイン取引量の半数以上を占めるまでになった取引所だ。
2014年に、巨額のBTCと顧客からの預かり金がハッキングにより消失するという大事件が発生する。被害内容は、約75万BTC(当時はおよそ400億円相当)、自社保有の10万BTC、ユーザーからの預かり金である現金28億円と、合計で約430億円もの資産が失われている。
その結果、負債額が急増し経営破綻した。これが一般的にマウントゴックス事件と呼ばれる事件である。
送金システムの脆弱性によるハッキング説がささやかれ、事件発生から当初の間、マウントゴックスは事件発生理由について、送金記録システムの「甘さ」を攻撃したハッキングであると発表していた。
しかしその後、警視庁の捜査結果により、内部犯行の疑いが浮上する。
調査を進めても、ハッキングの痕跡が見つからなかった。
その結果、社長のマルク・カルプレス氏が容疑者として浮かび上がる。2015年には警視庁がカルプレス氏を逮捕した。私電磁的記録不正作出・および供用、また業務上横領の罪にあたるとしていた。
複数の罪状で起訴されたカルプレス氏は容疑を否認し、2017年7月の初公判でも無罪を主張。
2019年3月15日、私電磁的記録不正作出・および供用以外はほぼ無罪とする判決を、東京地方裁判所が下す。マウントゴックス事件を通じて、仮想通貨のハッキングリスクの認識が高まっている。
また、取引所・販売所も事件後はセキュリティ強化を実施するようになっている。それには、安全性の高い取引所を利用することが、ハッキングから身を守ることへの第一歩である。 これから仮想通貨投資を始める方は、極力金融庁に登録された取引所を利用したい。 ただし、よくわからないものに投資するのは賛成できない。

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