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元祖Filofaxは、何故生まれたのか

  • 執筆者の写真: 高下 豊光
    高下 豊光
  • 2021年9月21日
  • 読了時間: 2分

システム手帳が生まれた背景には、第一次世界大戦の反省があった。

同大戦以前の戦争では、貴族階級が指揮官として、平民からなる民兵・動員兵を統率して戦う組織が一般的だった。


しかし第一次世界大戦のような国力を総動員し、かつ機関銃やダイナマイト、大砲や毒ガスなどの新兵器が登場した大規模な戦争では、前線で甚大な人的損害を発生させ、将校=貴族、という前提が崩壊した。


銃後の生産労働力として利用されるようになった女性労働者と並んで、知識を有する平民が将校として大量に採用され活躍するという、従来とは異なった戦争の形態が生まれた。

この新しい戦争の形態にあって、以下のような情報は部隊の死活問題にも及んだ。

1.膨大な量を消費する、機関銃や大砲の砲弾、兵隊が消費する食料などの在庫管理

2.日々の天候や風向き、季節の変化や地形の条件などによって変化する毒ガスの脅威

3.大砲の一斉射撃と時間を合わせた一斉突撃の指示、戦術的な連携

そして優秀であるとはいえ、平民将校は指揮に不慣れという問題もあった。そのためもはや近代戦争は、個人の頭の中だけで軍隊を運用できる限界を超えてしまった。この大戦では、膨大な数の平民を兵士だけではなく現場の指揮官として活用していかなければ、国家として・組織としての軍隊が成り立たなくなっており、そこで扱われる情報も相対的に増大した。

このような深刻な問題意識から、イギリス陸軍の将校たちによって考えられた情報ツールがシステム手帳である。そして、その利便性が徐々に広まるにつれ、様々なところで使われるようになっていった。


1984年には日本国内でもFilofax(ファイロファックス)社の製品が正式に発売された。著名人の愛用者がしばしばマスメディア上で「便利な手帳」とするコメントを発した事から、1980年代末 - 1990年代中頃より類似製品を含めて急速に愛好者が増加した模様という。


1985年にジャーナリストの山根一眞が書いた「スーパー手帳の仕事術」が日本で最初のシステム手帳Filofaxの解説本と言われる。

Filofaxの独自サイズ(95mm×171mm)を採用した「Personal」と「Slimline」が携帯用の聖書に多く使われるサイズに近いことから山根は「バイブルサイズ」と呼んでおり、日本国内でもこの呼び名が広まった。


なお日本国内で多く流通しているのは95mm×170mmのサイズであり、Filofaxの製品より僅かに長辺が短い。

なお、日本初の国産システム手帳は、1968年に経営コンサルタントの奈良総一郎が考案した「システム・ダイアリー」である。

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