今や資産数億円、杉原杏璃の快挙
- 高下 豊光
- 2021年12月21日
- 読了時間: 5分
グラビアアイドルから投資家へと転身。、もうすぐ40歳。この人が、噂のグラドル出身「億り人」だ。 株式投資・不動産投資に加えて会社も経営し、今や杉原杏璃は資産数億円と言われる。

23歳で株をはじめ、29歳で実家にキャッシュで新築一軒家を建てた。「家にいる時間が増えたコロナ禍の今こそ、株をはじめるチャンス」とほほ笑む美しきミリオネアは、いかにして成功を掴んだのか。
(Yahoo!ニュース オリジナル特集 編集部記事より) この人が、噂のグラドル出身「億り人」である。 株式投資で成功し、会社経営も波に乗っているという。最近は不動産投資にも熱心で、セミナーやイベントなどに引っ張りだこ。財テクYouTuberとして注目度も急上昇だ。 芸能界ならではの人脈で、株のプロから手取り足取り伝授された。そんなふうに考える人もいるが、杉原自身も数々の著書で述べている通り、完全なる「独学」だという。 「株のハウツー本を、一冊だけ買いました。それだけですね。若かったし、楽観的すぎたんだと思います。でも株ってシンプルで、上がったら売る、それだけなんですよ」 サバサバと、ムダなく明快に話す。さすが今をときめく投資家、という印象である。 「人生のプランなんて、何も。若いころは不安の連続でした。この先仕事がなくなったらどうしよう、いつまでも水着で出ていられないし……と。次から次へと種をまいておかないと気が済まず、少しずつ出てきた芽を今、刈り取っているという感じです」 10代で味わった挫折が今につながっている、と杉原は言う。 出身は、広島県福山市である。 東京に憧れるカントリーガールは、高校生のころ偶然スカウトされて芸能界入りした。 「渋谷の109に行ってみたい。そんなミーハー心だけで、特に目標もなく、上京すれば売れるだろう、と。でも全然売れなくて。今考えてみれば、努力もしてなかったし、当然ですけど(笑)。19歳で上京して、そこからは一人暮らし。オーディションがランダムに入るので、アルバイトもできなくて、それまで貯めていたお金を少しずつ切り崩しながら生活していました」 人見知りで、一匹狼タイプ。東京ではほとんど友人も作らなかった。 孤独と向き合いながら、オーディションを受け続ける日々。なんとかしなければ……そう思って目をつけたのが、株式投資だった。 「はじめたのは上京して4年が経った頃で、貯金が底をつく寸前(笑)ちょうどその頃、ネット証券の走りでした。ガラケー1台でもできるというので、安易な気持ちで。もっと早くやっておけばよかった、とは思いますね」 「実家のほうで、家を2軒建てました。地元と東京を半々くらいで行き来できたらいいなと思って生活しているんです。1軒目は29歳のとき、キャッシュで買いましたけど、35歳の時に隣にもう一つ建てて、そちらはまだローンが残ってます」 23歳で株式投資をはじめ、たった6年でひとつの目標を達成したわけだ。なんとも夢のある話ではないか。 「ふつうに仕事をしているだけなら、絶対建てられませんでした。 日々の生活と、貯蓄だけで精いっぱいだったと思うので。家族が喜んでくれたことは嬉しかったですね」 20代の後半からは、グラビアアイドルとしての仕事も軌道に乗り始める。テレビでも見かけることは多かったが、人気にあぐらをかくことなく、コツコツと投資を続けていた。 「グラビアアイドルって、いろんなパーティーに呼ばれるんですよ。とある社長さんに、『アメリカの大統領わかる?』『総理大臣の名前知ってる?』とか言われて。グラビアアイドルはどうせ何も知らずに、そこで笑ってるのが当然だろう、という立ち位置で、それがワンセットなんです。みんなして、『わからないです、教えてくださ~い』って判で押したように笑顔で答えて。悔しいと思っていました」 「株をやってるなんて言ったら、鼻で笑われるのがオチ。『教えてあげるよ』なんて言われてもややこしいですし。絶対に言わなかったですね」 人には頼らない。生きる糧は、自分でつくる。 オリジナルブランドの補正下着を展開する会社の立ち上げも、粘り強く取り組んだ。協力してくれる下着メーカーを探して、自らアポイントをとり、プレゼンを重ねた。 「門前払いもありました。直接お会いできたのは20人くらい。『お金出してくれるなら作ってもいいよ、売れなくても知らないよ』っていう反応が多かったですね」 営業経験もないグラビアモデルが、一人で会社や展示会を訪ねて回る。2、3人に断られた時点でくじけそうなものだ。 しかし杉原は諦めなかった。 「一介のグラビアアイドルが何かをプロデュースしたいと言っても、乗ってくれる会社はありません。私自身が直接門をたたいて、どんな商品を作りたいのかきちんと説明するしか手はないと思っていました。とにかくできるまでやろう、それに尽きるなって」 杉原の会社は現在年商2億円をたたき出しているという。 「投資に向いているのは、やっぱり、堅実な人。まめな人ですね。メールを1日過ぎてから返すような人はちょっと難しいかも。でも、一番大切なのは、目標があること。そこに向かって、地道に積み上げられるかどうか」 株式投資をギャンブルのようにイメージし、敬遠する人は多い。 杉原も、両親に株で儲けていることをなかなか打ち明けられなかったという。 「投資をしていると言うと、『危ないからやめなさい』ってきっと言われると思って、公表するまでは親にすら言えませんでした。やはりケガなく順調に儲かる、ということはなくて、私も何度も負けては立ち上がり、の繰り返し。一夜にして“億り人”になったわけではなくて、コツコツ積み上げて、今があるんです。よくお話ししていますが、株は1万円あれば買えるんですよ。 日本人の金融リテラシーは、世界的に見ても低すぎる。それが、夢を失くし貧困家庭を生み出している。 結婚難民は、悪い選択ではないが、堅実に資産を形成して欲しいと思う。 なお、繰り返すが、杉原杏璃は私と同じ広島県福山市の出身である。 映画に出演した彼女を知って、陰ながら応援してきた。それが、今では実業家として成功している。それも個人的な努力によるものである。 彼女は云っている。「株はギャンブルではない」、と。
Comments