今だから考える差別・セクハラ・虐待
- 高下 豊光
- 2021年9月27日
- 読了時間: 2分
ハリウッド・ビューティーの「シャリーズ・セロン」主演。
男の職場の中での差別・いじめ・セクハラに苦しむ女性たちの立ち上がる姿を感動的に描いた作品だ。

映画の舞台である1989年の合衆国には、まだ貧困とセクハラなどという言葉では表現できないほどの女性差別が存在していた。
ミネソタ州北部の鉱山で、はじめて女性が採用されたのは1975年である。そして1989年でも男女比は30対1であった。
そんな鉱山という特殊な職場では、「おれ達の職場を女に奪われる」という危機感が男たちに渦巻いていた。
したがって、露骨な女性への差別、敵視、セクハラ行為は単なる差別意識の問題ではなく、自分たちの生活をかけた、女が職場へ進出してくることへの本気の敵意だった。
この映画のモデルとなったのは、1998年に終結したエベレス鉱山VSルイス・ジョンソン裁判だ。
これはセクシャル・ハラスメント法制定に寄与した画期的な判例だと言われているのだ。
作品の中では、女性差別に対して立ち上がり「訴訟提起」をした主人公ジョージー・エイムズ(シャーリーズ・セロン)が、さまざまな試練を乗り越えて最終的に「成功」するというストーリーとして描かれている。彼女は、和解によって多額の賠償金を勝ちとった。
私は、「シャリーズ・セロン」の美貌に魅かれて作品を観たのだが、ずいぶんと考えさせられた。日本でセクハラという社会概念が一般化するためには、もう少し社会が成熟する必要があった。
それゆえ、公開時の日本人には、やや難しい映画だったように思う。
見逃した人には激しくオススメしたい。

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