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中国産アサリで何が悪いのか

  • 執筆者の写真: 高下 豊光
    高下 豊光
  • 2022年2月6日
  • 読了時間: 2分

農林水産省は2月8日、熊本県天草市の水産加工会社「五橋水産」が中国産と福岡県産のアサリ計約630トンを熊本県産と偽り販売していたと発表した。また、同社に是正と原因究明を指示した。


農水省によると、九州農政局が情報提供を受け調べたところ、少なくとも2019年1~2月、中国産約610トン、

さらに、福岡産約20トンを熊本産と偽って流通業者に販売していたことを確認した。

同社は調べに「熊本産の調達が難しかったため産地を偽った」と話しているという。

産地偽装の背景には、年々少なくなってくる漁獲量がある。45年前には65,000トン以上あったものが、2020年には21トンにまで激減した。

この漁獲量では、熊本ではアサリビジネスはとても成り立たない。頭を抱えた業者は他所で生育したアサリを移して「畜養」を思いつく。

こうして、業者は、輸入品の新「熊本産あさり」を売り出すことに成功した。

関係者によると、熊本における産地偽装は、10数年前から当然のように行われていたという。

熊本県漁連は、見て見ぬ振りをしていたのだろう。

農水省は昨年10~12月の3カ月間、広域展開するスーパーなど小売店1005店舗を対象に冷凍されていないアサリの販売状況や、店頭商品50点の科学分析で産地確認を行った。

調査の結果、北海道や四国の一部をのぞく全国の829店舗で国産アサリが販売されていた。地域別最多が熊本県産で79・2%、次いで北海道産8・5%、愛知県産5・8%、有明海産5%と続き、外国産は韓国産0・9%のみだった。

3カ月間の推計販売量は国産アサリで3111トンとなり、このうち熊本産アサリが2485トンを占めた。令和2年の同県産アサリの年間漁獲量21トンを大幅に上回った。販売商品50点のDNA調査では、熊本県産31点中30点で「外国産が混入している可能性が高い」と判定された。

金子原二郎農水相は1日の閣議後会見で「食品表示に対する消費者の信頼を揺るがしかねないもの。食品産地偽装について、関係機関との連携のもと、厳正に対処していく」と述べた。

食品表示法では、水産物については最も畜養期間が長い場所を原産地とする規定がある。農水省は、実態解明のため立ち入り検査を開始したほか、景品表示法や不当競争防止法にも違反する可能性も視野に、関係機関と連携する方針だという。

もうそろそろ、中国産品は、粗悪品、安物、低レベル、無価値などという考えは改めるべきではあるまいか。

 
 
 

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