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ワールドコム粉飾決算事件の憂鬱

  • 執筆者の写真: 高下 豊光
    高下 豊光
  • 2021年9月24日
  • 読了時間: 3分

ワールドコム(Worldcom)は、アメリカ合衆国にあった大手電気通信事業者である。

2002年7月21日にニューヨーク連邦倒産裁判所に対して、連邦倒産法第11章(日本の会社更生法に相当する)適用を申請した。


同社の負債総額は410億ドル(約4兆7000億円)、資産総額は連結ベースで1070億ドル(約12兆4000億円)にのぼり、2001年12月2日に破綻したエンロンを大きく超え、2008年に経営破綻した投資銀行のリーマン・ブラザーズに抜かれるまで、アメリカ合衆国史上最大の経営破綻だった。

CEOのエバーズは、ワールドコム株の上昇で巨万の富を得ていた。しかし、1998年のMCI獲得の直後から、ITバブル崩壊によりアメリカにおける通信産業は下降に入っていた。また、スプリントとの合併は「独占禁止法違反の疑いがある」とのことでアメリカ合衆国司法省の認可を得られず、2000年7月に両社は合併の白紙撤回を余儀なくされ、これに伴い、ワールドコムの成長戦略は重大な打撃を受けた。

2000年11月には会社を「MCI」と「Worldcom」に2分割するなどの組織改編を発表したが、株価低下は止まらなかった。エバーズは他の所有していたビジネスへの融資資金として保有していたワールドコム株について、証拠金請求をカバーするように銀行から圧力を受けていた。

2001年、エバーズは自身に社内融資を提供するようワールドコムの取締役会に諮り、証拠金請求をカバーするため4億ドル以上を保証したが、結果的にこの戦略は失敗に終わった。エバーズは2002年4月にCEOの座から追われた。

負債総額はエンロンの遥か上を行く、410億ドルもの借金を負うことになっている。

ワールドコムは、ITバブルの崩壊やスプリント・ネクステとの合併に失敗したワールドコムが粉飾決算を使い、経営状態をごまかしていたという。

回線接続料などは、本来営業費用に計上すべきであるが、ワールドコムは設備投資として、資産に計上していた。不正会計である。

ワールドコムが問題になったのも、エンロン事件のように監査法人が関係していたからである。

エンロン事件でも問題になったアーサー・アンダーセンが監査をしており、ここでもアーサー・アンダーセンは監査をしっかりとしていなかった。エンロン事件とワールドコム事件に加担したとして、アーサー・アンダーセンは信頼を失い、解散となっている。

同社の経営陣の刑事責任追及も行われ、当時のCEOであったエバーズ氏もまた、虚偽や詐欺の財務諸表を提出したとして、禁固16年の実刑判決を受けている。

NY証券取引所やナスダックが、SECに上場基準改正案を提出した。

これによりアメリカのすべての企業にコーポレート・ガバナンス委員会の設置が義務付けられることになる。やれやれ。

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