モデルになった与沢翼への憂鬱

高下豊光
2021年9月12日
読了時間: 2分

週刊スピリッツに連載中の人気漫画「闇金ウシジマくん」の新章で、与沢翼をモデルにした人物が登場している。

ネオヒルズ族の寵児として、ネット民の間で有名人だ。

与沢翼をモデル（と思われる）とした、天生翔が、ネットビジネスの高額セミナーや塾を開催し、情弱連中から、金をむしりっていく姿が、リアルに描かれている。

天生翔の言っている内容やビジネス手法が、与沢氏にソックリだと評判であった。

一億円を秒速で稼ぐ男、与沢翼

天生に見込まれた、新章の主人公（工事現場のバイトをやっている若者）が、天生に言われるままに、金をつぎ込み、親の貯金を盗んで、資金を調達したり、更に、自分の生命保険の保険金を担保に、高級車を買わされたりと、ドンドンと泥沼にはまっていく。読後の後味の悪さといったらない。だが、これこそ現実なのである。漫画と同じように、与沢翼に搾取された人は、沢山いるのだろうな。コロナ感染で仕事がなくなり収入が減っている世帯は、おそらく副業に餓えていると思う。

そんな人こそ、この漫画を読んで欲しい。ここには、収入弱者や情報弱者が、天生翔なる主人公に持ち金をむしりとられる様が、これでもかという具合に登場するのだ。

約1年半程前に、例の脱税・破産事件を起こして、ネオヒルズ族を解散し、貯金が無い状態で、暫くは、大人しくされていた感があったのですが、実際は、シンガポールに飛んで、カジノとか、株関係のビジネスをやっていた（やっている）らしいのだ。

シンガポールに移住した理由の１つは、税金が非課税だかららしい。与沢氏に限らず、過去に、情報商材ビジネスで稼いだ人達（情報弱者から搾取しまくった人達）は、今は、日本から逃亡して、シンガポール等に集まってきているようですが。あの松宮義仁も逃亡中だという。与沢翼氏が、今度は、「与沢式トレード手法」なるものをひっさげて、表舞台に出るという。

与沢氏自身が自ら、セミナーや塾のようなモノをやるのか、昔のお仲間と組んで名前だけ貸すのかは定かではない。

正直、そのトレード手法には、興味が湧く。与沢氏の悪ノリぶりにはネタとして興味がある。

それにしても、こんな怪しげな商材に、いまさら手を出すような情弱の哀しすぎる人たちが未だにいるとは思えない。

もし、いるのだとしたら、世の中に、オレオレ詐欺が無くならない理由がわかるような気がする。やれやれ、金融リテラシーを高めていきたい。