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トルコ・リラ暴落ミセスワタナベの不運

  • 執筆者の写真: 高下 豊光
    高下 豊光
  • 2021年9月8日
  • 読了時間: 4分

かつて為替関係のニュースを見ていると「ミセス・ワタナベ」という言葉をよく聞いた。投資の世界でミセス・ワタナベとは個人ではなく、日本人の個人投資家の総称である。実際に、個人トレーダーの中には数億円もの利益をあげる人がいたことも事実であった。


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そのミセス・ワタナベの偏ったポジションは、大口のストップロスを狙った大暴落の原因にもなった。そのミセス・ワタナベの手法や過去にどんな暴落を引き起こしたかを検証してみる。


ミセス・ワタナベは「渡辺夫人」という個人名ではなく、日本人っぽい名前だという事で日本人の個人投資家の総称として名づけられたものである。女性投資家というわけではなく、実際は会社員や主婦など女性に限らず個人投資をしている人々で、昼休みから午後にかけて取引が活発化することから勝手に主婦層だと思われていたようだ。


1997年3月にイギリスの経済紙「エコノミスト」で「ミセス・ワタナベ」のことはすでに紹介されていたが、ミセス・ワタナベという名前は2006年ごろの日本のFXブームの時に一般的になった。この頃、日本時間の昼頃になると特に目立った材料がないにも関わらず為替が円安に動くことから、世界のプロ投資家たちは「1人の巨大投資家がいるのではないか」と思っていた。実際の投資活動は副業で、1人ひとりの投資額は小粒であったが、同じような時間帯に同じような動きをするので為替を動かすほどの力を持っていた。


そんな中、円安基調も手伝ってミセス・ワタナベの中には個人でありながら数億の利益を出すトレーダーも登場した。有名なのが、東京都世田谷区の「池辺雪子」さんという50代の主婦であった。2002年~2005年の3年間でFXで4億円を稼ぎながら、その所得を申告しなかったのだ。結局、約1億3000万円の脱税による所得税法違反容疑で起訴されに有罪になっている。

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池辺雪子さんの手法はRSIを2本重ねて表示させ、2本のRSIの乖離をエントリーの判断に用いるというものです。


このチャートではオレンジ色のラインが長期RSI、紫色のラインが短期RSIです。チェックすべきポイントは2本のRSIが大きく離れたとき。長期RSIと短期RSIが20ポイント以上乖離したところで逆張りエントリーする。


①チャートでは下降トレンドが続いている2016年だが、2016年4月と6月(チャートでは左端)は短期RSIが急激に下降して長期RSIから離れていっている場面が見られる。

短期RSIが下降して長期RSIと20ポイント以上離れたところで買いエントリーである。ローソク足をチェックすると下降トレンドであるが、短期RSIが大きく下げた後、一時的に価格が上昇しているのが分かる。


②逆に2016年末は短期RSIが上昇して長期RSIから大きく乖離している。

次に、長期RSIと短期RSIが20ポイント以上離れたところで売りエントリーする。

ローソク足の方では短期RSIが上昇して短期RSIと乖離した後、価格を下げているのが分かる。

長期RSIに対して短期RSIが20ポイント以上低くなったら買いエントリー、20ポイント以上高くなったら売りエントリー。いずれも1~2円ほどの値幅ですぐに利益確定させる。


長期と短期のRSIの乖離が20ポイント以下であればエントリーは見送る。

2本の線がしっかり離れるまではチャンスを待つことになるのだが、欠点は2008年以前に比べてエントリーチャンスが少なくなってしまっている。2007年以前と現在とでは市場環境が変わってしまっているため、以前のように頻繁にチャンスが訪れることはなくなったのだ。


為替は相場に参加している投資家が多く、市場が活発な時間帯はいくらヘッジファンドと言えど相場を動かすことは不可能だ。しかし、少ない注文でも価格が動きやすい取引の少ない時間帯を狙って売りを仕掛け、価格を下降させてストップロスを狙う動きをすることがある。これをストップ狩りと云うのだが、買い持ちのポジションを多く持っているミセス・ワタナベのポジションのストップロスを狙って「ミセス・ワタナベ狩り」とも云っている。


ミセス・ワタナベ狩りが行われる原因の一つにミセス・ワタナベ、つまり日本人のFX個人投資家の投資の独特のクセが挙げられるという。ミセス・ワタナベが好む投資手法はスワップ狙いの高金利通貨投資が中心であった。中長期投資を主眼に置いているので、ストップロスを設定していない、もしくは設定していてもキリの良い数字に設定しがちだ。ミセス・ワタナベのストップロスは、ダブル0や50などのキリの良い場所に設定する傾向があったのだ。

例えば、100.00円とか、99.50円などである。そのため、キリのよい.00や.50付近にはストップロスの売り注文が大量に存在していることになるのだ。つまりヘッジファンドは、ミセス・ワタナベがこのような位置にストップロスを仕掛けていることを察知しているため、この価格帯を目指して大量の売り注文を浴びせかけ、ストップ狩りをするのだ。おそらく、彼らは笑いが止まらなかったことだろう。

※この項は、専業トレーダー・マネフルFX編集長、斉藤氏のブログから引用しました。

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