カンヌ映画祭、最優秀芸術貢献賞を受賞
- 高下 豊光
- 2021年9月30日
- 読了時間: 2分
未配給映画「mishima」
カンヌ映画祭で最優秀芸術貢献賞
「三島由紀夫を熱演した緒形拳」

作品「mishima」は、1985年のカンヌ映画祭で、最優秀芸術貢献賞を受賞した。
だが、三島未亡人の逆鱗に触れたため、日本国内では未公開となっている。
なぜ、未亡人が激怒したのか。それは、作品中に問題描写があったのだ。
少年時代の三島由紀夫。彼が筋骨たくましい男性の裸体像を見ながらオナニーするシーンがある。
日本での公開は、そのため白紙撤回されるのだ。
三島由紀夫は、「仮面の告白」など、"男色"をテーマにした秀逸な小説を発表している。
映画の「mishima」は、1970年11月25日の衝撃的な事件「三島由紀夫市ヶ谷乱入割腹事件」をモデルにした。
出演者は、全員日本人だが、製作はルーカスとコッポラだ。
フィリップ・グラスが担当した音楽は、見事に映像に重なり、幻想的で美しいシーンが描かれる。
私は、三島由紀夫は肉体的コンプレックスに悩んでいたと考えている。
ボデイビルに熱中し、肉体改造に取り組んだのはそのためだ。
自衛隊市ヶ谷に乱入したのは、彼がその地を単に死に場所に選んだからに違いない。
本当にクーデターを企てたのなら、なぜ赤坂の防衛庁(当時)を同時に占拠しなかったのか。ましてや決行当時、市ヶ谷駐屯地には陸上自衛隊の本体は演習に出て不在だった。
当時、市ヶ谷に居たのは留守を預かる後方部隊だけだった。
彼らに聞かせようと、声を張り上げたが、たちまちヤジにかき消されたのだ。
では、その状況を三島由紀夫は知らなかったのだろうか。
さらに、私は疑問に思うことがある。取材用ヘリの騒音は、三島由紀夫の声をかき消していたのである。
なぜ、盾の会4名の誰一人として拡声器を持参していなかったのか。
私はそれ故に、そのクーデターは三島由紀夫自決のための方便に過ぎなかったのだと思う。
ぜひ、DVDを借りて鑑賞して欲しい。

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