カルトにハマった神童、中川智正
- 高下 豊光
- 2021年12月13日
- 読了時間: 1分
死刑執行がやっと終わった。
麻原彰晃の主治医だった「中川智正」は、優秀な医師でもあった。
何故、彼は凶悪な殺人者になっていたのだろう。

彼は、筋肉弛緩剤を注射し、目黒公証役場の假谷さん他、坂本弁護士一家の息の根を止めた。
また、VXガスや猛毒サリンなどの製造・保管を担当していた。
彼から情報を集めるべく、コロラド州立大学「アンソニー・トウー教授」は、都合15回に及ぶ接見を繰り返し、
VXガス、サリンに関する彼の考えを聞き取り、毒ガスの調査を続けた。

中川智正は、英語は堪能であった。彼は、英文でVXガスの論文を書いてトウー教授に託している。
教授は、彼の印象を『朗らかな人で、彼に会った人の多くは良い人だと言いますね。頭脳は抜群です。
私の質問への答えも整然としていて、要点を得ていました。毒物の知識はもともとは大したことがないのですが、頭が良いのですぐに覚えたようです』と述べている。
彼は、地元岡山では成績優秀で「神童」と噂されていた。彼をよく知る地元の人は、「親切で礼儀正しく、温厚な人柄だ、とても殺人を犯すようには見えない」という。
そのような温厚な人物を殺人者に変えてしまうとは--
『死刑は覚悟していたつもりだったのですが--先生、どうかお元気で』
中川智正死刑囚、教授への最後の挨拶であった。。
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