ウッズは、グリーン・ベレーの賜物
- 高下 豊光
- 2022年2月2日
- 読了時間: 2分
エルドリック・タイガー・ウッズ
云わずと知れたアメリカ合衆国・カリフォルニア州サイプレス出身のプロゴルファーである。

歴代2位のメジャー選手権優勝15回、史上2人目のトリプルグランドスラム達成、生涯獲得賞金額1億ドルを突破し歴代1位。
2017年時点で生涯収入は17億ドルであり、スポーツ選手長者番付1位を12回獲得している。
またフォーブスの「アメリカで最も裕福なセレブリティ」にて ジェイムズ・パタースンと同率の9位に選ばれた。
「アメリカ史上最も成功した現役で活躍するスポーツ選手」である。
敵のパットを「入れ!」と願ったというタイガー。あるトーナメントで勝敗を決するプレーオフを闘っている場面であった。
ここで敵が外せばウッズの優勝が決まる。ところが、ウッズは正反対の行動に出るのだ。なんと、彼は敵のパットに「入れ!」と祈ったのである。
それは、少年時代に父親から叩き込まれた、ピンチに立った際の心的状態を一瞬に形作る方法であった。それを父親に徹底的に教え込んだのは、陸軍特殊部隊「グリーン・ベレー」の上官である。ウッズの父親は、グリーン・ベレーの隊員であった。
ゴルフ界に君臨するエルドリック・タイガー・ウッズは、まさにグリーン・ベレー教育の賜物と云える存在なのである。
いまやその教育プログラムは、米国の主要企業が取り入れているという。
先ほどの場面では、通常であれば相手のミスを祈るのが当然である。ところが、ウッズの自意識は相手の失敗を願うような自分を許さないのだ。ウッズは、どのように思うのだろうか。「オレは世界最高のゴルファーだ。だから自分にふさわしいライバルであれば、この程度のパットなんて決めて当然だ」だから外して欲しくはない。
お分かりだろうか。高い自己イメージを持続することが勝敗を分けるのである。
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