アマゾンプライム・ワードローブの衝撃
- 高下 豊光
- 2022年2月8日
- 読了時間: 2分
かつてファッション小売業で全米NO.1の売上、店舗数も最大で789店舗もあった、macy’s(メイシーズ)を、店舗数ゼロのamazonという企業がファッション小売業で売上を抜く。

いまmacy’sはリストラの嵐で、店舗数も減少し株価も下落中である。
インターネットがもたらした、イーコマースの破壊力は本当に恐ろしい。
店舗数を1番にして、NO.1になってやろうと思ってたら、店舗を一個も持たない企業に、業界から駆逐される。
だが、怖がっていてもいけない。未来を予測し、対策し正しく準備しよう。 業界の常識を覆すamazonの戦略は、小売業という形態を根底から変えつつある。 amazonがアパレル分野に本格参入した狙いは、これまで従業員に頼っていた仕事のほとんどをAI化することにある。 百貨店のような駅前の巨大な店舗は必要なくなる。従業員も大幅に減らすことができるのだ。 amazonというネット書店が当たり前のようになってきたころ、全国の小売書店がどんな影響を受けてきたか、あなたもご存じだろう。 多くの個人書店が廃業に追いやられたのである。あなたが住む地方でも、駅前から書店が姿を消しているのではないだろうか。 同じことがアパレル業界にもいえるだろう。 このamazonは、ほぼ同時期に「エコールック」を発売している。これは、AI端末の「エコー」の機能拡張版である。話しかけるだけで必要な情報を入手できる優れものだ。英語圏ではすでに2500万人の利用者がいるという。 この「エコールック」は、全身写真を自動で撮影してくれる。操作は声を掛けるだけでよい。背景も最適なものを選び出してくれる。 「プライム・ワード・ローブ」と同時に使えば短時間で試着して試すことができる。 しかも、類似品を即座に用意してくれるのである。 買い物という消費行動がEコマースに置き換わろうとしている。
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