わが国の硬直した官僚体質の憂鬱
- 高下 豊光
- 2021年9月13日
- 読了時間: 2分
何かと問題が残る日本の官僚体質、その原点を探る。
いったい彼らには「国民に奉仕する」という観念はないのだろうか。

かつてミッテラン大統領がフランスを代表していた頃の話だ。
フランス車「ルノー」が初めて輸入されることになった。
日本側は、そのすべてのルノー車を1台1台検査する個別検査方式を採用した。悪名高い官僚の前例主義であった。
ところが、そのフランスはどうしていたか。同じく日本車を輸入していたが、彼らはそんな馬鹿なことはしなかった。
彼らは、無作為に1台を選び出して検査した。この車が合格なら、同種のクルマはすべて合格にしていたという。
このやり方を「種別検査方式」といった。どちらが優れているか言うまでもない。ところが日本の官僚にはそれができないのだ。前例主義に毒されているのである。
ミッテラン大統領はそれに異議を唱えなかった。だが、その代わりに他の輸入品に日本式の個別検査を導入したという。
それは世界を席巻していた日本製のビデオデッキの輸入だった。さらに個別検査場所は1ヶ所に決められたのだ。
しかも税関スタッフはたったの2人であった。埠頭にはたちまち数万台のデッキが溢れたという。
日本側は、その報復措置にすぐに気が付いた。ルノー車の通関手続きが改善されたのは言うまでもない。
この問題を報道するマスコミは皆無であった。
その後交渉が繰り返され、相互に同様の通関手続きが行われることになった。
官僚になるには東大を卒業する必要がある。だが東大出のすべてが秀才ということはない。
おバカはおバカのままだ。残念だが、官僚の20%はおバカで占められている。
だから前例主義がまかり通るのだ。
やれやれ、どこへ行く日本。

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