やらせをコンテンツにしたテレビ朝日
- 高下 豊光
- 2021年12月17日
- 読了時間: 1分
テレビ朝日の長寿番組「アフタヌーンショー」
覚えていますか?

1985年の番組を掘り起こしてみたい。
まず刺激的なタイトルを紹介する。
「激写!中学女番長!セックスリンチ全告白」
世間は、それほどまでに現実が衝撃的とは思っていなかった。
おかげで波乱を呼んだドキュメンタリーになったはず--だったのだが。
ところが番組ディレクターが、普通の中学生をいいバイトを紹介すると云って集めていた。
そして、あろうことか、彼らを不良中学生に仕立てるべく、演技指導まで行っていたという。
さらに、恐るべき事態へと発展していく。
番組に登場した女子中学生の母親が放送を見て驚愕する。
「うちの娘が--なんてことを」
この母親は、事実誤認をしたまま、二ヶ月後になんと自殺してしまったのだ。
その結果、即座に歴史のある番組の打ち切りが決まった。
”やらせ”が大変な結果を生んでしまった。
以後、この「やらせ」は、世間に認知され、業界用語から普通用語へと流布されていった。
私は、「やらせ番組」特集として再放送してくれないかと思っている。
実現しないだろうが--視聴する価値がある。
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