「相模原福祉施設襲撃事件」の憂鬱
- 高下 豊光
- 2021年9月13日
- 読了時間: 2分
理不尽極まりない障害者殺傷事件を覚えていますか。
私が、この事件を問題にしたいのは、犯罪報道姿勢にある。

いったいどのように新聞各社は伝えたのか。
「19人死亡、26人重軽傷」と、ほとんどが報じていたのだ。
犠牲になった障害者たちには、はたして本名はなかったのか。なぜ名前を報じなかったのだ。
犠牲者には、それぞれ人生があり、困難な状況を生きてきた生活があった。
それは一切報じられていない。
毎日新聞は、7月27日の朝刊で「神奈川県警、被害者指名を公表せず」といった記事を載せた。
あくまで犠牲者を公表しないのは、県警のせいだと言わんばかりである。
読者の皆さんは、何か違和感を覚えないだろうか。
加害者が少年にすぎなかった場合には、一般に氏名までは隠される。本件は障害被害者の名前が意図的に隠されている。彼らが健常者なら公表したのであろうか。おそらく公表していたであろう。報道関係者は、いったい何を血迷ったのだろうか。
この新聞記事は、世間の雰囲気を忖度していると思われるのだ。
何年も前のことだが、私が都内で建設機材の営業に携わっていたころ、ある養育園に打ち合わせに出向いたことがある。その養育園には障害を持つ子供たちが何人も養育されていた。その現場で耳にしたことだが、「あの子の親たちは、死ぬまで会いに来ないのだ」と。
信じられるだろうか。親の面会はその子供が死んだときとは。
おそらく、神奈川県警には、被害者名を公表しないで欲しい、という要望が届いたのだろう。
警察から要望が出されていたので、氏名の公表をやめる、では信念も何もない。
まして県警のせいにするようでは、どうしようもない。だからマスゴミと陰口を言われるのだ。
障害者を世間から隠すのではなく、彼らと共存できる豊かな社会・差別のない社会をめざすべきだと思う。
*この記事は、アメブロに掲載した私の書いたものです。
東京五輪・パラリンピックをテレビ観戦して思い出しました。

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