「岡田奈々襲撃事件」の後日談

昭和の正統派アイドル「岡田奈々襲撃事件」の後日談。

作家「安部譲二」が討った仇とは？

超絶キュートだった岡田奈々の人生に影を落とした襲撃・監禁事件だ。当然だが、現在のグループアイドルの岡田奈々ちゃんではない。

彼女は、昭和を彩った人気タレントであった。

私の友人は、事件以後は「侵され奈々」と悔しそうに呼んでいた。

彼女は、ポッキーの初代CMガールでブレイクした。

そして、『俺たちの旅』での田中健演ずる中谷隆夫の妹・中谷真弓役を演じた。

さらに、1976年のシングル『青春の坂道』のヒットなど、アイドルとして活躍した。

当時は本当に可愛くてポッキーもよく売れたそうだ。

1977年7月15日の深夜に発生した「岡田奈々襲撃事件」を覚えておられる方は多いだろう。その日に限って、彼女は部屋の窓を施錠しないで眠ってしまったという。明け方、気が付けばすぐ隣に見知らぬ男が侵入していた。しかも手にナイフを持っていた。

侵入事件が発覚して報道され、世間は大騒動になった。

ところが、この事件には、ファンには喝采を叫ぶ後日談があった。

作家の安部譲二は、当時現役のヤクザだった。そして「岡田奈々」の大ファンであったという。彼は、そのころ東京拘置所に収監されていたが、偶然、岡田奈々を襲った犯人と同じ拘置所で一緒になったそうな。

事件発生から10年後に、作家で大成した安部譲二は、岡田奈々とある雑誌で対談した。

彼は、思い出を語り始めた。『あの野郎、あなたの前ではとっても口にできないような目に遭わせてやった。あなたの仇は討ってあげたよ』と。

事件当時、襲撃事件の捜査に当たった三田警察署は、レイプの可能性を否定した。

現在まで真相は謎に包まれている。

犯人のナイフを岡田奈々が素手で受け止めたため、彼女は5本の指を落としかけたという。

私も彼女の大ファンだった。とりあえず、安部譲二さん。

よくやってくれた。感謝、感謝。

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