「国際ロマンス詐欺」という憂鬱
- 高下 豊光
- 2021年12月10日
- 読了時間: 2分
読者の皆さんは、新手の詐欺を知っていますか?
インターネットを利用する結婚詐欺である。

この詐欺は、「国際ロマンス詐欺」と呼ばれている。
結婚を匂わせ、カジノなどのギャンブルに誘い込む。
気が付いたら、なんと貯金を全額だまし取られたという。
始めのうちは小額からの投資で利益も出ていたそうだ。
そのうち、「愛している」「結婚しよう」「いっしょに暮らしたい」、などとストレートにくる。
被害女性には同情するが、騙されるほうが悪いと思う。
結局、1,000万円も騙し取られる事態になった。
警察に相談したが、相手が海外ではどうしようもない。
このような被害者を「ネット難民」という。そして、こんな詐欺事案がやたら増えているのだ。
マッチングサイトでわざわざ外国人の相手を探すと云う行為は、数年前には考えられなかった。
一般に日本女性が、日本の男性に不満を抱いている証拠でもある。
日本人は、ストレートに感情を押し出してこない。
そのあたりは不満でもある。
さらに、一般に日本人は金融リテラシーが低いと云う欠点があるが、恋愛についても同様なのだろう。
先の詐欺事案だが、ギャンブルに誘ってくる時点でアウトだ。送金を要求されたら、ブロックするのが正解である。
ところが、すでに女性は結婚に向かって意識がロックオンしている。だから、詐欺では?という警戒心が後退している。ネットの向こうでは、詐欺師はほくそ笑んでいるだろう。
「金持ちの日本人は騙しやすい」といった評価があるいは拡散しているのではあるまいか。
こうして少子化は静かに進行する。
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