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「光進グループ」小谷光浩バブル事件

  • 執筆者の写真: 高下 豊光
    高下 豊光
  • 2021年9月8日
  • 読了時間: 1分

住友銀行に天皇がいた。いまや伝説の「磯田一郎」会長である。


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リクルート事件からほどなく、日本経済は空前の好景気が終わりを告げる。


1986年12月から続いていたバブル・根拠なき熱狂はふいに消し飛んだ。


その焼け跡には、バブル紳士たちが呆然と立ちすくんでいた。

住友銀行によるバブル事件は、1990年10月5日、住友銀行青葉台支店による「光進グループ」代表の小谷光浩に対する不正融資の告発から幕を開けた。


仕手集団として世間を震撼させた「光進グループ」は、測量会社の国際航業の乗っ取りや藤田観光株の買い占めで一度に2,000億円を動かしていた。

その原資は住友銀行から融資を受けた資金であった。

小谷光浩は、東京地検特捜部によって逮捕された。

1990年10月7日磯田会長は、一連の責任を取って住友銀行会長を辞任した。

バブル紳士を裏で操った磯田一郎が静かに舞台から去った。


振り返って見ると、バブル襲来こそ金融悪玉を一掃する「神の采配」であったようだ。

やれやれ、どこへ行く日本。

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