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LCCの優等生「サウスウエスト航空」

  • 執筆者の写真: 高下 豊光
    高下 豊光
  • 2021年9月13日
  • 読了時間: 2分

エルビス・プレスリーの服装をして社員募集広告に登場し、「エルビスを目撃できる職場。

履歴書はエルビス宛に」と書く。広告には社のマークのタトゥーシールをして登場。


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社員パーティーには出張をキャンセルしてまで参加し、時には女装で登場。

他に話題になった仮装が映画『マッシュ』のクリンガ-、アル・カポネ、レット・バトラー。

「自分の最大の功績の一つがゲロをまき散らす才能」と発言したかと思うと、オートバイのハーレーデイビッドソンが大好きで乗り回し、60歳を超えた時に社員から、その改造版の贈呈を受ける。

広告の宣伝文句で苦情をあげたライバル企業に対して、使用の停止も法廷での争いもなく、相手企業のトップと腕相撲で決着をつける(「ダラスの対決」とマスコミがもてはやしたエピソード)

1932年生まれのケレハーが最初に選んだ職業は、法律でした。

ニューヨーク大学で学んだ後、ニュージャージー州最高裁判所で事務官として働き、1960年にテキサス州サンアントニオで法律事務所を開きました。弁護士として経験を積んでいたケレハーが、まったく畑違いの航空業界に足を踏み入れることになったのは、1966年でした。

ダラス、ヒューストン、サンアントニオ間の移動が不便だと感じていたテキサス州の銀行家が、サンアントニオで小さな航空会社を経営していたロリン・キングにテキサス州内で運航する航空会社の設立を持ちかけました。

この話にのったキングは、自分の会社の法律顧問を務めていたケレハーに参加を呼びかけます。

ケレハーとキングはさっそく、過剰サービスをそぎ落とした低料金の航空会社、というビジネスプランを紙ナプキンの裏に書き殴ります。

サウスウエスト航空の理念の誕生である。この紙ナプキンは、額に入れられ、ダラスにあるサウスウエスト航空本社の壁に飾られている。

このLCCは、一人が初めて、世界の航空会社を動かした。すでに、サウスウエスト航空にはとどまらず、他のLCCにとどまらず、その他の航空会社に広まっている。

これはわが国のLCCでは起こりようがない次元の話である。

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